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「五輪のためのサマータイム」には小池知事の慎重姿勢。五輪組織委員会は計画の説明を

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

都議会は閉会中でありますが、来週はオリンピック・パラリンピック特別委が開催され、報告事項に対する質疑が行われます。

その中に、7月にIOCに承認されて決定した「セッションスケジュール(競技日程)」の報告事項がありますので、それに紐づけてサマータイムの件を取り上げようと考えているのですが、

参考過去記事:
●東京都は開催都市として、非合理なサマータイム導入に断固反対すべき

新たな動きとしては、小池知事が慎重姿勢を示し始めました。

小池都知事:猛暑で急浮上したサマータイム、五輪限定の導入に慎重
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-08-21/PDR7QE6K50XT01

不合理なサマータイム導入阻止に向けて、開催都市のトップが意思を表明するのは大事なことです。

サマータイムの意義は一定程度認めつつも、五輪のための性急な導入には難色を示すというのは、現時点では冷静かつ適切なスタンスであると評価できます。

引き続き小池知事には「国が決めること」と突き放すのではなく、積極的に主張を展開されることを期待するとともに、開催都市の議会としても導入反対の声をあげていくべきだと思います。

そして質疑対象のセッションスケジュールについて、本日は都の担当部署と意見交換を行ったわけですが。

セッションスケジュール(競技日程)の資料はこちら↓
https://www.2020games.metro.tokyo.jp/1aaa7c00e91709e094045a8c93001baa.pdf

先述の通り、これは7月に行われたIOC総会によって正式に承認(決定)されたものです。

仮に五輪組織委が主張するサマータイムが導入された場合、セッションスケジュールにどういう影響が出るのか?

具体的には、例えば7時スタートのマラソンはサマータイム7時(現在の5時)になるのか、それとも決定済のセッションスケジュールに合わせてサマータイム9時(現行の7時、現状意思時)になるのか。

当然、後者では意味がありませんので、五輪組織委員会は前者を想定しているのだと思いますが、その場合には世界時間とのズレが生じるわけですから、国際競技団体や各種メディアとの再調整が必要になります。

そのあたり、どのような想定や協議が行われているのかを聞くと、

「…五輪組織委員会に確認します」

(脱力)

うーん、開催都市の担当者にすら根回しがない(本当はあるけど言わないだけかもしれないけど)状態で、政府に正式な申し入れを行って突き進むこと事態、そもそもいかがなものなのでしょうか…。

以前から採算主張しているように、やはり五輪組織委員会を特別委員会に参考人招致して、特にこのサマータイム問題は膝を詰めて議論すべきではないでしょうか。

まさか五輪組織委も、IOCの決定・国際団体との調整を想定せずにサマータイム=セッションスケジュールの変更を言い出しているわけではないと思いますが、このあたりもしっかりと来週の委員会で確認し、また皆さまに報告したいと思います。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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