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政治家・議員はいわゆる「クソリプ」にどのように向き合うべきか問題

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

今日は昨日の研修会ネタの続きをば。

質疑応答や終了後の懇親会の中で、

「以前は熱心にTwitterなどをやっていたが、あまりにも批判や罵詈雑言が多くやめてしまった
「目を通すのもイヤだし、かといって無視するのも気が引ける…どうするのがベストなのか?」

などのご意見をいただきました。

これは、政治家・議員がネット発信と向き合うときに、絶対にぶつかる壁の一つと言えます。

もちろん民主主義制度における議員である以上、有権者や民衆の言葉に耳を傾けるのは政治家としての義務であります。

しかしながら、とりわけ匿名ネット空間においては、もはや「批判」や「意見」とも言えない「罵詈雑言」「揚げ足取り」の嵐に晒されることもまた事実です。

Twitterで言うところの、いわゆる「クソリプ」というやつですね…。


「クソみたいなリプライ」が略された、ネットスラングの一つ。

で、よくある誤解としては、

「おときたさんくらいになると、もうああいうのはいくら来ても平気なんですよね?

というもの。

いやいやいや、まったくそんなことないです!!

悪意がほとばしったコメントや、批判のための批判リプライ・罵詈雑言などは、見るたびにゲンナリしてダメージを食らうし、いくらネットを続けていても「慣れる」ということはありません。

以前にもどこかで書いた気がしますけど、いわゆる「炎上系」と呼ばれるインフルエンサー・ブロガーたちですら、やはり目を覆うような「クソリプ」には胸を痛めながらも、それでも前に進んでいるという人がほとんどです。

ただ通常のインフルエンサー・ブロガーであれば「ブロック」という機能を発動してシャットダウンすることもできるのですが、民意で選出されている政治家・議員が「ブロック」をするのは望ましいとは言えません。

実際、「ブロック」しただけで批判されますし、そういう情報はあっという間にネット上を駆け巡って、また批判のネタにされるのがオチです。

ブロックはするべきではない。
耳が痛くても有権者の声は聞かなければならない。
かといって、日々「クソリプ」と向き合い病んでしまい、ネットをやめてしまったら本末転倒…

そこで、私が編み出した究極のソリューションはこちらです↓

「ミュートしておいて、自分が元気なときにまとめて見る」

これですよ、これ!!

Twitterには近年、ブロックはしないけど相手の投稿内容を(リプライも含めて)表示しない「ミュート」という機能が実装されています。

ブロックではないので、自分がその気になれば相手の書き込みを見に行くことも可能です。

罵詈雑言や揚げ足取りの嵐の中にも、万に一つくらい自分の「改善」に活かせるポイントもあるかもしれません(ほとんどないけども…)。

そこで比較的精神状態が良好で余裕があるとき、あるいはむしろ調子が良くて「調子に乗りすぎだな」と自覚症状が出ている時などに、自分に冷水を浴びせる意味でミュートアカウントのコメントを見に行きます。

すると、良い具合に精神的安定を保ちながら、批判的コメントもシャットダウンすることなく身の肥やしにできると、まあこういうわけですね。

ネットというのは、四六時中生身の自分を晒している過酷なものです。

ちょっと落ち込んでいるときや、真夜中にお酒が入った状況で「クソリプ」に遭遇してしまうと、どん底まで精神が落ちたり、思わず感情的に言い返して「炎上」してしまうこともあります。

政治家が息が長くネット発信を続けるためには、やはりある程度の工夫が必要ですよね…。

熱心に批判的なコメントを寄せてくるのは特定クラスタ・特定アカウントのみなので、何件かミュートをすれば即座にリプライ欄は落ち着いたものになるはずです。

しかしそれらも切り捨てるのではなく、「自分が元気な時に見る」ことで、政治家としての責務と精神のバランスを保つ

以上はあくまで私個人の考え方・やり方ですが、いかがでしょうか?

一つの参考にしていただき、もっと良いネットとの向き合い方がありましたら、ぜひともご教示いただけると幸いです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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