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「とにかく政権交代すればいい」は幻想、若年層の良識こそが未来の希望か

日々のこと,

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

総選挙2日目を迎え、早くもメディア各社の序盤情勢が出始めたようです。概ねどこも同じ傾向の模様。

比例選、自公で半数迫る…希望は伸び悩む : 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2017/news2/20171011-OYT1T50107.html?from=tw

このまま行くと、現政権の勝利という結果になりそうです。もちろん長い選挙戦、この先何があるかはまったくわかりませんが。

そんな中で本日印象深かったのは、こちらの記事について言及したところ、TwitterやNEWSPICKS内で非常に大きな反響があったことです。

「売り手市場が続いてほしい」——20代が希望の党より自民党を支持する理由
https://www.businessinsider.jp/post-105617?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

自分の記事への言及以外で、1000近くのLikesが付くことは珍しいですね。。

所感についてはもう、上記に端的に書いた通りなのですが、「政権交代」というものに若い世代ほど幻想を抱いていないし、それ以外の世代も今回は案外冷静に見ているのではないかなと感じています。

それが序盤の情勢調査に現れている、と。

「とにかく自民党の一強政治を終わらせる」

という目的で、右から左まで様々な政治家が寄り合い、政権交代を実現したのが2009年の民主党政権であって、その結果はもはやご案内の通りです。

「政権交代」それ自体を目的にした政治は失敗に終わり、今度は「政権交代した後に何があるか」を示すことが必要になりました。

まあ、普通に考えれば、当たり前のことなんですけどね。

そこをあまり理解せずに、今回の選挙に「政権交代」というお題目で突っ込んでいった旧来の政治家たちを尻目に、私と同年代の政治家たちは、今回の選挙をある意味では冷ややかな目で見ているのではないかと思っています。

有権者側の意識ともこうした「世代の差」がマッチしていれば、この次世代が有権者・政治家の双方で政治の世界でメインストリームになった時こそ、本当の意味で「政治が変わる」ときなのかなと、過剰に期待してみたり。

もちろん、今の自民党政治が良いとは、私もまったく思っていません。

しかしながら、その対立軸として現れた希望の党は、その政策からしても質・量ともにかなり見劣りするもので、政権交代後のビジョンが示されているとは思えません。

希望の党 政策集
https://kibounotou.jp/pdf/policy.pdf
自民党 政策集
https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/manifest/20171010_manifest.pdf

(細かな文字でびっしりと政策が書き込まれた38ページに及ぶ自民党の政策集に比べて、希望の党の政策集は半分以下の15ページ。イラスト等も多め。)

そうした生煮えの政党に対して、若年層ほど冷静な判断を下していることにこそ、私は「希望」を感じます。

いずれにしても、選挙戦はまだ始まったばかり。希望の党もこうした若年層からの厳しい目線を跳ね返すだけの政策論争を見せてほしいですし、各党の議論や主張に引き続き注目していきたいと思います。

とりとめもない話になりましたが、それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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