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都民ファーストの会の代表交代について

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

7月3日の日中に小池百合子・都民ファーストの会代表(当時)より代表辞任の意向が発表され、所定の手続きを経て後任には野田数幹事長(当時)が就任することとなりました。

こちらについて、私なりの所感とともに以下ご報告をさせていただきます。

まず、小池百合子知事が選挙後に代表辞任を決断した理由については、知事自身の言葉を借りれば

「二元代表制(が崩れること)への懸念を払拭するため」

です。

大阪維新の会で前例があるように、必ずしも首長が代表では二元代表制が保てないわけではないと思います。しかしながら、議席数で見れば明らかな「圧勝」という結果に鑑み、独裁への懸念を解消するため速やかに今回の決断を行ったものと考えられます。

そして議会人の立場から見ると、率直に言って自党の代表=首長であるより、そうでない方が議会質問や追及はやりやすいことも確かでしょう。

政治家の出処進退は自ら決めるものであり、この決断については十分に理解し、支持するものです。

一方で、後任となる代表が現在2名しかいない「役員会」で決定され、また議員でないものが代表職につくことに対する批判の声が上がっていることは承知しています。

まず、野田数氏が就任したのは「党代表」であって、都議会の会派(都議団)を代表するものではありません

民意で選ばれた都議団の次期代表者(現在は私ですが)は別途決定され、独自性をしっかりと保って政策提言をしていきます。

そして、社会の公器とも言われる「政党」の代表を決めるのだから、開かれた党員による選挙で、あるいはせめて議員たちによる選挙で決めるべきだという指摘については、それが可能であればベストな形の一つであると思います。

しかしながら、現在の都民ファーストの会は選挙後まもなく、突如として都議55名もの大所帯に膨れ上がったベンチャー政党です。追加公認などがあり、55人の都議たちも、全員が互いにその人となりを深く理解しているわけではありません。

こうした状態で仮に「代表戦」ともなれば、出身母体がそれぞれ異なることもあって混乱が起きる可能性はゼロではありませんし、なんだかんだと言っても現実として「選挙結果」には様々な禍根が残ります。

歴史がある組織であればもちろん、そうした紆余曲折を乗り越えて集団が成長していくのだと思いますが、突如として大きく誕生したばかりの組織が取れるリスクには、限界があるのは事実です。

そこで現在、いわば過渡期・黎明期にある組織を当面まとめ上げるには、都議選で辣腕を振るって誰もが認める結果を出し、公認選定を担っていたことから公認候補者全員の事情に精通しており、新人たちからの信頼も厚い野田数幹事長(当時)がもっとも適任であったと言えます。

繰り返しになりますが、今がベストな形では決してありません。役員が2名しかいない状態で決められたことについても、改善の余地があると思います。

小池氏「忖度、強くなってきた」 政権批判に踏み込む:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASK7456VJK74UTIL02W.html

>今後は「会の意思決定機関をきちんと決める。例えば常任幹事会を設けた形で最終決定をする」とし、同会の運営方法を改善していく考えを示した。(上記記事より引用)

これに対しては各種インタビューにおいて、小池百合子特別顧問がすでに運営方法の改善を示唆しています。また私からも、早急に意思決定機構を整備していくよう、党内で忌憚なく意見を述べさせていただきました。

一刻も早くベンチャー政党から脱却し、オープンで疑念の持たれない意思決定プロセスがお見せできるよう、有権者の皆さまに説明を尽くしながら前に進んでまいります。

最後に、

「小池百合子知事が代表だから、一票入れたのに…!」

という率直な声については、選挙を終えた我々議員ひとりひとりも、真摯に受け止めなれければならないと思います。

一方で、私たちが小池百合子知事の東京大改革を前に進める集団であり、選挙で公約した政策を一つ一つ実現していくことに一切変わりはありません

公約を実行していくことで、有権者の皆さまの期待を裏切らぬよう、信頼を積み重ねていく所存です。

引き続き多くのご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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