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ネット公開もない、対話もない、自律ルールもない…都議会の体たらくと抵抗勢力が、客観的に証明される

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

私は政治に対してはけっこう理念先行型の人間で、「正しいプロセスからしか、正しい結論は生まれない」と考えています(もちろん、例外はありますが)。

一見民主的に見えるけれど実は独裁だとか、開かれているように見せかけて実はムラ社会とか、そういうのはとても嫌なのです。やるなら堂々と、「閉ざされているのが正しいあり方なんだ!」と開き直って欲しいものです。

さて、そういった視点から都議会を見ると、私はこの4年間でさんざん「閉鎖的なムラ社会だ」「もっとオープンにする改革が急務だ」と言い続けてきたわけですが、一方で

「ブラックボックスなどどこにもない」
「知事、ブラックボックスは見つかりましたか?」

などと主張される方や政党・会派もあるわけですね。

じゃあ客観的実態はどうなのかということで、ちょうど都議選前の良いタイミングで、「早稲田大学マニフェスト研究所」が都議会の問題点など現状を分析した研究結果を発表してくださいました。

議会改革度調査2016「東京都議会の現状分析と提言」
http://www.maniken.jp/gikai/2016prefrank_tokyotogikai.pdf

結論から言えば、機能や情報公開度などで評価される「議会改革度」において、首都である都議会のランキングはなんと47都道府県中36位

こちらの票を見れば、ナイナイ尽くしが一目瞭然です。

ネット公開もない、住民参加もない、自分たちを律するルールもなければ、条例案の提出や一問一答の議論もない!!

そんな東京都議会がどうして、なんとか30位台に踏みとどまっていられるのかというと、

女性議員の数は良いとして、豊富な事務局スタッフや高額な政務活動費の金額が評価されてこのランク。お金がなかったら、確実に40位台に転落ではないでしょうか…。

このような都議会の体たらくに対して、各政党・各会派が様々な改善を公約に掲げているわけですが、

一つだけ、議会改革にまったく触れていない政党・会派があるんですよねえ…。

セクハラやじ問題を引き起こしたときにも「政治倫理条例」をつくる動きを封殺し、とにかく

「俺たちが守ってきた(牛耳ってきた)東京都議会は、何が何でもこのままでいいんダっ!!

と言い切るストロングスタイルには、ある意味で清々しささえ感じる方もいるのではないでしょうか。いないかもしれませんが。

というわけで、「議会改革」という争点から見ると、対立軸がはっきりとしてくる今回の都議会議員選挙。

様々な問題を内包してきた古い古い首都議会のあり方と変化を、この際、真剣に考えてみませんか?

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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