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クロマグロの漁獲量、あっさり規制上限を突破。「早い者勝ち方式」から一刻も早い脱却を!

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

今朝は北赤羽駅前で、事務作業を挟んで夕方からは王子駅で街頭活動(レポート配布)を行いました。

4月も終わりですが、肌寒い一日で、5時間も外に立っていると体力が吸われました…。しかし選挙に向けてこれからは、駅立ちする時間は伸びることはあっても、減ることはなかなかないでしょうね。。

「選挙前だけ、政治家を見かける機会が増えるじゃないか!」

というご批判については返す言葉もないのですが、裏を返せば政治家に声を届けるチャンスでもあります。

演説の途中、レポート配布の途中でもかまいませんので、お気軽にお声がけいただければと存じます。

さて、昨日からクロマグロのニュースが大きく取り上げられているようです。

小型クロマグロの漁獲量 年間の上限超える | NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170427/k10010963331000.html

国際的に厳しい制限が課せられていたにもかかわらず、日本はいの一番にその規制をあっさり突破してしまったようです…。

以前、オンラインサロン勉強会で取り上げていた通り、これは我が国が「早い者勝ち」とも言えるオリンピック方式という手法を採用していることに因るものです。

「日本の魚・漁業が危ない!」と言われて、ピンとくる人はどれくらい?世界標準の資源管理で、魚を救え
http://otokitashun.com/blog/daily/14002/

日本は全体でクロマグロの稚魚(未成魚)で4007トンという漁獲量を指定され、それをさらにブロック単位に分けました。例えば九州で1000トン、北海道で500トンといった具合です。

そしてそれぞれのエリアで上限が近づくと警告が出され、各漁業者に漁獲の自粛を促すという仕組みです。

さて、現実としてはどうなったでしょうか?

警告が出された瞬間、各漁業者には「今のうちに獲っておかねば!」という意識が働き、逆にスパートをかけることで規制量をあっさり突破することになりました。

さらにブロック単位に分けたことで、クロマグロが北上するエリアの漁獲はこれからで、さらに漁獲量は増え続ける(規制を遥かに突破し続ける)ことは確実視されています。

このように、かつてはミナミマグロでも失敗した杜撰な規制方法を選択した政府の罪は重いと言えます。これらは、勝川俊雄氏の記事に詳述されています。

なぜ日本はクロマグロの漁獲枠を守れないのか?(勝川俊雄) – Y!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/katsukawatoshio/20170420-00070068/

市場移転問題も佳境に差し掛かりつつありますが、水産業そのものの未来のためには、国単位での適切な資源管理=オリンピック方式からITQ方式への転換が求められます。

クロマグロの問題を契機に、国政でどのような議論が行われるのかも、同時に注視していきたいと思います。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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