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家族の理解は?選挙資金は?気鋭の選挙プランナーが教える、政治家になるための条件【希望の塾】

日々のこと, ,

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

本日は小池百合子政経塾「希望の塾」第二回講義が行われまして、

○上山信一 慶應義塾大学教授・都政改革本部顧問
○猪瀬直樹 元東京都知事
○松田馨 選挙プランナー

の3名の講義が行われました。

…が、私は運営やら他の公務やらで松田馨さんのお話しか聞けなかったので、そのお話をば(苦笑)。

これまた政界と同じように、参入障壁が高く閉鎖的な選挙業界に最年少選挙プランナーとして打って出た松田馨氏は、軽やかな語り口でテレビなどでもすっかりおなじみです。

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今回は

「選挙の基礎知識と、政治家を目指す人が確認すべき10のこと」

という演題で、希望の塾に非常に多い「これから政治家を目指す人」向けの話をしていただきました。

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松田さんはその数多の経験から、ある10個の条件を満たしていない候補者は極端に勝率が低く、ある時期を境にこれを満たしていない候補者からの依頼は基本的に断ることにしたそうです。

10個すべてをご紹介はできませんが、そのうちの3つばかりをピックアップ。

●家族の説得は完了しているか

…これ、かなり大事なんですよね。

「負けが続いたときに候補者を分析したら、みんな家族の反対を押し切って出馬していた」

と松田さんから。

確かに私自身も少なくない選挙を手伝ってきましたが、落選した候補の陣営では家族の姿を見かけることが少なく、当選した陣営はほぼ例外なく奥さまやご両親が必死になって事務所を切り盛りしていました

…もちろん、家族の理解がある陣営ならば必ず勝てるわけではありませんが。。

ご家族が総出で選挙事務所を手伝っている姿は、単にマンパワーという以上に他のボランティアスタッフの士気を著しく高める効果があります。

一方で、家族の理解が得られていないと、

「政治家を目指しているくせに、自分の家族すら説得できないのか」
「多くの有権者を納得させるのが政治家なのに、それじゃ無理だ」

というマイナスイメージを持たれかねませんし、下手したら相手陣営のネガティブキャンペーンに利用されることすらあります。

こうした両面が相乗効果となることからも、家族の説得というのは何より重要なファクターの一つになります。

●選挙を闘うための最低限度の資金はあるか

「家族」という高尚な話から、いきなり俗な話に落ち込みます(苦笑)。が、これは圧倒的な現実。

供託金を始めとして、日本の選挙にカネがかかりすぎることは問題ですが、嘆いていても解決はしません。

厳しいことを言えば、自分自身になんら財産がないとしても、応援してくれる人から「お金」という形で支援を集めるのもまた、政治家として必要な能力とも言えます。

ちなみに私は都議選で700万~800万のお金を投じました。

参考:ずばり、選挙にはいくらかかるのか? -民主主義のコスト-
http://otokitashun.com/blog/daily/1406/

当然、そんな大金が手元にあるわけもなかったんですけど、当時独身だった私は

「近い将来、結婚式に呼んだときにご祝儀はいらないから、その分をくれ。オレは今なんだよ!!

桜木花道(スラムダンク)のようなことを言って無理やり資金を集めました。

おかげさまで選挙資金の半分弱を個人献金でまかなうことができて(癒着を生み出す企業団体献金は受けていません)、後に結婚式に呼んだ友人は結局ご祝儀もくれたし、本当に周りに恵まれたなあと改めて痛感します。

とにかく、仮に政党から公認がもらえたとしても、資金まで降って湧いてくるほど政治の世界は甘くありません。というより、選挙資金の目処が立たない人にマトモな政党なら公認は出しません。

貯金はあるか。ないとすれば、お金を出してくれそうな応援者はいるか。これをしっかりと算段しておく必要があります。

●実現したい政策・政治は何か

当たり前のことですけど、最後にピックアップするのはやっぱりこれ。松田さんがキッパリと講義の中で

「どうして政治家になりたいんですか?と聞かれて『東京大改革をやりたいから』なんて人はてんでダメ。そんな人はここに何千人も集まっている。本当に自分がやりたいことを、自分の言葉で語れることが重要」

とおっしゃってくださっていて、まさにその通りだなとしか言えません。

これは就職活動でいえば、志望動機で「御社の製品が大好きです!」とかいう人がまず間違いなく不採用になるのと一緒ですね。それならば当事者になる必要はなく、お客さん(政治ならば支持者)でいてくれれば良いからです。

政党や政治団体が持つ理念に共感しているのは当たり前。その同じ方向性を見つめる中で、自分自身が成し遂げたい政治はなにか。あるいは、目指すべき社会は何か。解決したい課題は何か。

これが魂を込めて、自身を持って語れないようでは、公認を得ることも政治家になることも難しいでしょう。

といった具合で、本日は限られた時間の中で「入口」までのお話だったものの、政治家を目指す受講生には極めて有効なお話だったのではないかと思います。

「あと7つが知りたい!」
「希望の塾に入っておけば良かった…」

という方でも大丈夫!松田馨さんの著書に残りの内容が書いてあります^^

もちろん、希望の塾向けにカスタマイズされたお話も沢山ありました。そこで希望の塾では、11月18日まで塾生の追加募集も行なっております。

お申込み→希望の塾 公式HP
https://koikejyuku.tokyo/

本日の3つの講義を含む過去の内容は、塾生になればすべてネットで視聴することも可能です。こちらもぜひご検討くださいませ。

政治家を変える、改革を起こすために重要なのは、才能や資質を持つ新しい人々をどんどん政界に送り出すこと。

この希望の塾がそのプラットフォームの一つになれるよう、来月以降も講義や分科会の内容を検討していきたいと思います。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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