こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
本日の都議会本会議は「代表質問」、自民党や公明党などの4大会派が
長時間に渡って知事・執行機関との論戦を交わしました。
(画像引用元)
注目すべきはやはり、知事と自民党との間に感じる隙間風でしょうか。
自民・公明の丸抱えで東京都知事に当選し、当初は文字通りの蜜月関係を
築いてきた都知事と自公与党会派ですが、最近は隙間風を超えて、
その関係にかなりシビアな亀裂が生じているようです。
舛添知事に自民都議の苦言相次ぐ…「発言が人ごと」「ツイッターより議会に情報発信を」
http://www.sankei.com/politics/news/150917/plt1509170069-n1.html
先立って行われた五輪特別委員会でも自民党議員から、
一連のオリンピック騒動について厳しい意見が飛んでいましたが、
本日の本会議でも同様か、それ以上に苛烈な批判が飛び交っておりました。
■
まず前段として、都議会の自民党は簡単に言うと
森喜朗会長と足並みを揃える立場になりますので、
新国立競技場やエンブレム問題について
「情報公開体制に問題がある」
「文科省や組織委員会の責任体制はどうなっているのだ」
という批判を知事がすること自体にネガティブなわけですが、
これと同等かそれ以上に彼らが過敏になっているのは
「知事のネットによる情報発信(伝達の順序)」
のように思います。
そういえば都議会自民党は、前任の猪瀬さんの時も、
彼のTwitter発信内容とタイミングについて批判的でした。
舛添知事も猪瀬さんに引き続き、あの年齢にしてはネットに明るく、
Twitterやブログ(現代ビジネスの連載)でリアルタイムに
様々な問題提起を行っています。
東京都は政府・文科省と同じ轍を踏まない! 「情報公開」こそが東京五輪成功のカギだ
http://bit.ly/1N4T6mn
密室政治と馴れ合いが日本をダメにする! オリンピック問題に学ぶ「情報公開」の重要性
http://bit.ly/1MPqoXH
このあたりなんか、もうタイトルからメッタ斬りですね。
東京五輪エンブレム問題:森会長が海外出張だったからでしょうが、組織委員会が若い担当者に、この件について会見させたのは失敗です。質疑応答もあり、信頼性を欠きました。マスコミ会見は、できるだけ高位で決定権のある人間が行うべきです。下手な会見なら、まだ文書コメントのほうがましです。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) 2015, 8月 2
批判しながら、若干森会長をかばう姿勢は政治家っぽい。。
上記の現代ビジネスの連載は特に、本当に歯に布切せぬ言い方で私なんかは
非常に興味深く拝読しているのですが、時事問題を取り扱うものですから、
議会との話し合いが行われる前に知事の意見が表明されることがありえます。
んで都議会自民党は、これが非常に癇に障るわけです。
俺たちの選挙の支援で知事になったのに、好き勝手に発言するとはどういうことだ、と。
もちろん、そこまで直接的な表現はしないですけど(苦笑)。
確かに議会と良好な関係を築くことも重要ですが、
議事機関と執行機関が適度な緊張感を保つことも必要です。
知事がどのような意見を持ち、発信するのも自由だと私は思います。
もちろん、新国立競技場はともかく、エンブレム問題でも
「他人事」かのように批判している姿勢には疑問が残りますし、
この点については私も明日、知事に質問を行う予定です。
■
そして本日の代表質問の中には、
ズバリこのような発言がありました。
「都民は、知事のTwitterのフォロワーだけではありません。
現代ビジネスの読者だけでもありません。まず第一に伝えるべきは、
都民の代表者である都議会です」
この発言には若干、違和感が残ります。
裏を返せばネット読者も都議会議員も等しく同じ都民なわけで、
情報を得るタイミングが一緒のことがあっても良いはずです。
ここまで「都議会議員は偉いんだ!」と言い切れるのは、ある意味すごいな…。
なお、ここで彼らの言う「都議会」はイコール自民党(とちょっと公明党)なので、
私たち野党議員が情報を得るタイミングは、結局報道とほぼ一緒になります(苦笑)。
東京都議会などの古い地方議会や守旧派の議員たちは、
とにかく「情報」が自分たちのコントロールできない範囲で
流れていくことを非常に嫌います。まさに「ネット」の存在は大敵なわけです。
これから先、こうした情報の伝達スピード向上と手段の多様性が
間違いなく社会を変えていき、また大きな世論を作っていくことは間違いありませんから、
彼らの恐れる感覚というのはある意味では非常に正しいとも言えるかもしれません。
彼らも自分たちの存在意義をかけて、
あの手この手でこのような強い抵抗は続くでしょう。
しかし、時代の流れが巻き戻ることはありません。
答弁の中では、舛添知事は都議会自民党に対して膝を屈したようなところもありましたが、
ぜひとも情報発信を継続していただきたいと思います。
情報公開の重要性を、私は主張し続けている。最近の出来事も、密室での政策決定が大きなツケとなって失敗に繋がることを示している。開かれた民主主義、多元主義社会では、情報公開が不可欠な要素だ。日本の指導者たちはもうそれに気づくべきであるし、主権者、納税者の国民にもその認識が必要である。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) 2015, 8月 21
この知事の姿勢に私は強く共感し、支持するものです。
そのためのネット発信、都民へのリアルタイムでの情報共有を
微力ながら私も続けていきたいと思います。
なお明日の私の出番は、19時から20時の間となるようです。
お時間のある方は、ぜひともネット中継にて御覧くださいませ^^
インターネット中継
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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