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歴代で女性副知事は一人のみ、審議会の女性比率は23.2%で全国ワーストな東京都…

都議会の話

本日は都議会本会議、大会派の代表者たちが長時間に渡り登壇し、
知事及び執行機関の局長たちに質問をぶつける「代表質問」の日でした。

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画像引用元

熱い論戦が起こるかと思っていた新国立競技場問題については、
質問側も答弁側もぬるっとした発言しかせず、報道の域をまったく出ませんでした…

ので、他の部分で気になった議論内容をご紹介。

公明党・まつば議員が質問の中で、
東京都の女性活躍推進について触れていました。

それによると、東京都の長い歴史の中で、役人たちの頂点とも言える
「副知事」にまで上り詰めた女性はたったの一人だけ
なお、今も本会議で理事サイドに座っている局長クラスは100%男性です。

そして東京都が政策決定をする上で重要な意見聴取を行う各種の「審議会」でも、
女性が占める割合はわずか23.2%(おそらく昨年度の実績データ)。

国が目標とする35%という数値とは10ポイント以上も乖離があり、
この数字は全国の都道府県の中でも最下位だそうです。

ちなみにたまたま昨晩読んでいた英エコノミストの「2050年の世界」に
掲載されていたデータでは、民間企業における女性幹部の割合

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大手米国企業:15%
大手欧州企業:10%
日本企業:2.3%

ということで、他国も決してほめられた数字ではありませんが、
先進国の中で圧倒的に後塵を拝している状況です。

これに対して舛添知事は、
東京都の重要政策を話し合う場にはもっと女性活用を進めていきたいとし、
自身が就任してから審議会の女性比率は

23.2%→27%

まで改善したことを報告、さらに平成28年度までに35%を目指すと答弁しました。
行政サイドから管理職や審議会への女性登用が進むことは望ましいことだと思いますので、
ぜひこの分野に関しては力を入れていただきたいと思います。

上記のグラフで突出して女性登用が進んでいるノルウェーでは、
やはりというか、女性管理職40%という数値目標が法制化されています。

「割当制」「クオータ制」

などと呼称されますが、男女同権の観点から、
こうしたアファーマティブ・アクションには異論が出ることも確かです。

しかし今の日本の状況を見れば法制化に至らなぬまでも、政治行政サイドから積極的な改善を行い、
多少強引にでも女性活用を推し進める必要性は認められるのではないかと、
個人的には感じています。

そのあたりの主張は、過去記事を読んでいただくとして→

クオータ制導入で、女性と社会は躍進できるか?フランスの「パリテ」から考える
http://otokitashun.com/blog/policy/4368/

舛添知事の力強い答弁とリーダーシップに期待しつつ、
明日は野党がわんさか登壇する一般質問日ですので、
白熱した論戦が行われることを期待したいと思います。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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