本日から、都議会の予算特別委員会が本格的にスタートしました。
13兆円になんなんとする東京都の予算を審議する格式高い委員会で、
テレビ中継も入るので議員たちにも気合が入っています。
ちなみに『予算』とは銘打たれておりますが国会同様、
「予算は都政のすべてに関わるもの」という考え方から、
具体的な数字以外にもあらゆることが質問できる「何でもアリ」な場でもあります。
本日は11時から20時前まで(!)適宜休憩をはさみながら、
大会派の幹部クラスが知事や局長たちに質問をぶつけておりました。
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さて、やっぱりこうした一問一答方式で質疑が行われる
委員会での見どころは、共産党さんVS知事・局長のバトルですね。
入念に答弁調整がされていて波乱がない与党会派・大会派に比べて、
共産党さんはそれほど厳密には答弁調整をされていないらしく、
時にアドリブの闘いに発展します。
本日のハイライトは、子育て支援・保育所について、
福祉保健局長への質問攻めとその切り返しの場面でした。
※やり取りはまったく正確ではなくイメージです。詳細は後日の議事録でご確認ください。
共「すべての保育所には園庭をつけるべき!園庭重要!」
局「東京都の保育所は、規定に則って適切に設置されています(園庭がない保育所もありうる)」
共「園庭は子どもの成長にとって超重要なのに、そこがわかってない!」
局「園庭がなくても、代替の施設を活用することで対応可能と認識しています」
共「そんなことはない!園庭がなければ子どもが健やかに育たない。子どもの成長を阻害するのか!」
局「(…ブチッ)私の子どもだって、園庭がない保育所に通ってます!健やかに育ってますよ!」
共「…局長の子どもの話は関係ないでしょっ!運動スペースがないと、子どもが運動不足になるんです!」
局「私だって老体にムチを打って毎週末子どもを公園で遊ばせているんです!
園庭がない保育所の子は、おうちに庭がない子どもは、全員が運動不足になるんですか?
みんなそうやって努力して子育てをしてるんです!」
共「議論をすり替えないでください!」
局「園庭がないから近くの公園に行く。そこで信号を始めて渡ったり、新しい学びがあるんじゃないですか!」
共「議論のすり替えです!」
(わーわー)(なんか周りでスゴイ野次が飛ぶ)
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ちょっと茶化して書きましたけど、
内容としては大筋こんなような熱いやり取りが行われておりました。
この「保育所園庭問題」は確かに土地が狭い東京都の政策的課題です。
子どもの発育のために園庭があった方が良いことは確かでしょうが、
「園庭がなければ、東京都は認可・認証しない!」
という杓子定規で対応しては、
まったく受け皿が増えないことも事実です。
考え方・価値観ですけど、やはり最初は60点からでも、
まずは待機児童の受け皿をしっかりと確保していくことが大事だと私は思います。
もちろん、きちんと園庭に代替する公園への距離などは認可の基準として設けられていますし。
園庭がマストということになると、少子化の時代に注目され
期待が高まる「小規模保育」などもすべてが否定されかねません。
現実と理想のバランスを取って、政策実現していくことが大事なのです。
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さて明日も13時~21時までそんな委員会です。。
どんなやり取りが飛び出すやら。
期待をしながら、それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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