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久々にテンプレなお役所仕事に遭遇して怒っちゃった話

都議会の話

本日は、会派からの「予算要望」を事務方に提出する締め切り日でした。
「予算要望」とは、来年度の予算を知事や東京都各局が編成するにあたり、

「ここの部分は特に手厚くしてくれ」
「○○に関しては、さらなる充実をされたし」

というリクエストを、議員たちが会派ごとに取りまとめて提出するものです。
そして、儀式っぽくはあるのですが、それを知事や副知事に手渡して、
「会派予算要望を提出しました!」なんてアピールするわけです。

DSC_0843
(昨年の様子。前回の予算要望もコチラからご覧いただけます)

んで予算が発表されると、「わが会派の要望により、〇〇が実現!」
と一斉に主張するのですね。その実現の因果関係は誰にもわかりませんが。

とはいえ、普段の議会活動や政治活動の中で構築してきた政策や、
都民からの陳情内容が詰まった大切な要望書です。今年は昨年よりさらに分量が増え、
パワーポイントで50枚ほどになりました。

写真 2

こちらを副知事に手渡して簡単なプレゼンをするのは明後日ですが、
本日中に予め事務方にコピーを30部提出してくれと言われていたのです。
データ提出で済ませたいところですが、まあこれは仕方ありません。

写真 1

かなりの分量になるので、モノクロの2アップで30部用意。
こちらを取りにきた担当の方に手渡すと、一言。

「副知事たちの手に渡るのも、こちらの白黒になりますが宜しいですか?」
「それはさすがに失礼なので、きちんとしたのも何部かお渡ししますよ」
「いえ、それはできません。」

…なんですと?

はい、いかにもお役所仕事なのですが、
「同一内容でも、統一された形式でしか受け取れない」とのことで、
フルカラーの1枚ページで副知事に提出したいなら、事務方用のも全部統一して欲しい、と。

なんじゃそりゃー!!
いや、内容に違いがあったら困るとか、色々と懸念はわかりますけれど、
本当にいかにもお役所仕事的な融通の利かなさです。

カラーフルページで30部刷ったら、30×50=1500枚のカラー印刷。
この印刷にかかる経費は会派負担ですが、政務活動費に充たるので、
結局のところ都民の皆さまの税金です。

そのコスト感覚のなさに、その場では頭に来てしまって、

「じゃあ、知事や副知事にも白黒のでけっこうですっ!!」

と言い切って提出してしまいました。
よくよく冷静に考えるとかなり格好悪いし、
登庁してきたしおむー都議にこの事の顛末を話すと、

「…カルシウムが足りないんじゃない。。」

と諫められました。
そうですね…すいません。。

すんごい細かい話で恐縮なんですが、
こういうところが大事なんだと思うんだよなー。

以前にはうちの両角幹事長のところに、東京都の担当局から
5円切手が82円の郵送料をかけて送られてくるというギャグのような話がありました。

photo

小さな事ながら コスト意識について考えた – 東京都議会議員 両角みのるが行く
http://morozumi.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-76c0.html

この封書は都のさる局(行革を推進する所管も抱えている)から送られてきたものです。

中身は、郵送した資料の郵送代金が5円不足したことを詫びた文書に5円切手が同封されていました

実は、この郵便が来る前に、担当課の方が都議会の私のところまで、郵便料金が不足したことを詫びて、事務所宛に 5円切手を送ったと説明に来てくれました。

何か変ですよね。

多分15名の総務委員のもとを訪ねて説明し、5円切手送るのに82円の封書を郵送しているのですから。

直接説明に来てくれたのなら、その場で5円切手を渡せばすむもの。そもそも、郵送や直接説明と、こんなことに忙しい職員が時間を割く事の方が、資源のロス。ということを担当職員の方には伝えましたが、その後に5円切手が届いたという次第です。

こうしたコスト感覚には、いつまでも敏感な議員・会派でありたいですね。
それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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