先ほど一般質問の初日が終了しましたが、
その中で非常に興味深いやり取りがあったので、忘れないうちに共有します。
明日の新聞にも載りそうですけど。
民主党の田中健議員からの
「舛添知事は外国人参政権に賛成という話があるが、これについての見解を伺う」
旨の質問に対して、珍しく(?)感情を露わにした
舛添知事から、以下のような答弁がありました。
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参政権は国籍を取得した人にのみ与えられるべきである。
(外国人参政権には明確に反対である)
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自分が外国人参政権に賛成であるという噂が流れたが、
その根拠は自分の父がかつて北九州で市議会選挙に挑戦した際、
チラシにハングルのルビがふってあったことが一因のようだ。
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当時(戦前?)の日本では、韓国・朝鮮の方にも選挙権があった。
被選挙権もあり、実際に朝鮮人の方で議員になられている方もいた。
さらに、投票はハングルやローマ字でも有効であった。
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日本に住んでいる方々で、日本語が読めない方もたくさんいた。
そうした有権者のために、ハングルでルビをふるのは当時は珍しいことではなかった。
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こうした時代背景を理解・勉強せず、根拠のない話をすることは無益である。
繰り返しになるが、参政権は国籍を取得した人のみに与えられるべきである。
一言一句まで正確ではありませんが、
だいたいこのような答弁であったと思います。
確かに選挙期間中、
「舛添候補(当時)は在日である」
「外国人参政権に賛成している、売国奴だ!」
といった根拠薄弱な噂を何度か耳にしました。
それにはこういった背景があったのですね…。
選挙期間中に明確な反論は本人からされなかったようですけど、
本件については色々と言いたいこともあったのでしょう。
それが本日の答弁の中で、強い気持ちとなって現れたように感じました。
戦前、朝鮮半島が日本の統治下にあった際、朝鮮の人々も
帝国市民としてきちんと扱われ、日本人と同様の選挙権・被選挙権が
与えられていたことは知っていましたが、ハングルでも投票ができたのですね。
「政治を司るものは、時代背景やその理由をよく勉強しなければならない」
といったニュアンスの発言もされておりまして、
それはまったくおっしゃる通りだと思います。当時、多言語で投票できる
先進的なシステムが日本にあったことは、知らない人も多いのではないでしょうか?
ちなみに、前知事はほとんどペーパー読みでアドリブが少なかったのに比べて
舛添知事は(今のところ?)かなり自分の言葉も交えて、感情のこもった答弁をする印象です。
新鮮なのもあるけれど、答弁を聞くときは身を乗り出してしまいますね。
そんな熱いやり取りも展開される都議会は
いよいよ明日が質問最終日!おときたは17時頃より登壇予定です。
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/
引き続き、ご注目いただければ幸いです。
それでは!
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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