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続・役職のお話し -エライのはだれ?-

都議会の話

前回の役職の話の続きです。

うちのような少数会派の場合、総務会長すらないのですが、
逆に大会派ともなると最も偉い「幹事長」にこれだけの地位があります。

・幹事長
・幹事長代理
・幹事長代行
・副幹事長

幹事長無双\(^o^)/

いや、これ見たら思いますよね?

「誰がどういう順番で偉いんだ」

と。
僕も気になったので、調べてみました。

まず、「副幹事長」は複数名いるのが普通です。
あくまで「副」は「主をサポートする立場」ですから、
職責としては一段階下にいると考えられます。

問題なのは「代理」と「代行」。
これは幹事長と同じように、一名のみというのが通例です。
さあ、果たしてどっちが偉いのかー?!

法律的用語」としての区分けは以下の通りになるそうです。

「代理」
代理人が、与えられた代理権の範囲で「自らの意思決定」に基づいて代理行為を行う

「代行」
代行者が、自ら意思決定をすることはできず、「本人の決定した意思を伝達、表示」するにすぎない

つまり、代理>代行

おお、永遠に続くかと思われた代理代行戦争に、
法律という概念であっさり決着がっ!

ところが。

法律用語的にはそうなのですが、
これがまた組織に寄って位置づけは曖昧みたいで…。

元々の日本語の意味としては、

「代理」
本人に代わって本人のために行う。代理された範囲の権限を行使できるだけで、結果は本人に帰属する

「代行」
本人に代わって、自分自身で行う。代行自身が本人と同等の権限を持ち、結果も自身に帰属する

つまり逆に、代行>代理と主張される方もけっこう多くいて、
この考え方を採用している組織も多いようです(政治団体に限らず)。

都議会の会派でみると、自民党さんは
「幹事長>代理>代行>副幹事長」と法律用語型

公明党さんが
「幹事長>代行>代理>副幹事長」と、日本語の意味型になってるようです。

参考:
都議会自民党役員名簿
http://www.togikai-jimin.jimusho.jp/01togikai/04sosiki/02yakuin/index.html

都議会公明党役員構成
http://www.togikai-komei.gr.jp/post.html

【結論】
日本語むずかしい。

なんだか議会の話というより、
日本語と定義付けの話になってしまいました(苦笑)。
実は会派によって、歴史的経緯があるのかもしれませんね。

とにかくまあ政治家の方は肩書が大好きな人が多いので、
名刺にびっしり役職や経歴を書くのが通例ともなっていますが、

名目にとらわれず身のある政治活動をしていきたいものです。

というわけでオトキタの名刺には
会派の役職は印刷されておりませんが、あしからず。笑

会派の控室に必要な備品のセットアップも本日完了し、
いよいよ明日は次期定例会での議案の説明があるようです。
忙しくなるぞー!

それでは、また次回。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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