こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
本日は豊洲市場問題特別委員会が行われ、その理事会(非公開)では参考人招致の日程を巡って激しい駆け引きがありました。
石原元知事の参考人招致 来月中旬で調整へ(NHKニュース)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170214/k10010876791000.html
夜間にまで及んだ協議の結果、委員会では、来月18日から20日までの3連休の間に、石原元知事を招致する方向で調整を進めることを決めました。
(上記記事より引用、強調筆者)
都議会自民党はやっぱりダメだぁ…。
都議会自民党 山崎一輝委員長
参考人招致の開催日は3月31日以降
の日程を提案するも、異議があがる。
都議会自民党→参考人招致を先延ばし
石原慎太郎氏→参考人に早く行きたい
浜渦武生氏→参考人に行く気満々
小池百合子都知事→司法の場で#豊洲 pic.twitter.com/Pfkf0D2q0w— うっちょ (@jo_oi516) 2017年2月14日
上記のニュースやこちらのツイートの方が触れている通り、最大会派の都議会自民党が3月末以降(実質的にはもはや4月…)の日程を主張したためです。
世論の関心が高まり、石原氏本人も早く行きたいと言っているのですから、物理的には来週にでも参考人招致・委員会質疑を行うことは可能なはずです。
とはいえ合議制で決まるのが民主主義の議会ですから、妥協が成立して詳細は下記のような日程になりました。
2/25(土)
豊洲市場での地下水モニタリング立会いと意見交換
3/4(土)
地下水モニタリングにかかる参考人招致
3/11(土)
市場から過去の経緯の説明 + それに対する質疑
終了後、理事会で参考人リスト決定
3/18〜20(三連休)の内、1日ないし2日
用地取得に関する参考人招致 (石原氏や浜渦氏を含む)
…議会としてきっちりと手順を踏んでいく、という主張に基づくスケジュールですけど、私は以前からこのスピード感と危機感のなさには繰り返し意義を唱えてきました。
参考:情報・議論の流れに置いていかれる都議会…オリパラ委員会の質疑は10日後、豊洲市場委員会は未だに開催されず!
http://otokitashun.com/blog/daily/13233/
実際に昨年末のオリンピック・パラリンピック特別委員会は、四者協議などが行われている「旬」を完全に逃して一ヶ月後に質疑を行った結果、建設的な議論や提案をほとんどすることができませんでした。
この日程では完全に、同じ轍を踏むことになります。というか、それを狙っている方々が明確にいるわけですが…。
タイムリー制や本質的な議論よりも、手続き論に則って順番に進めていくという「慣習(≒言い訳)」にとらわれている都議会は、やはり抜本的に改革が必要ではないかと改めて強く感じます。
「都議会の過半数なんて目指さなくても、政策で連携・実現していけばよいではないか」
というご意見もありますが、それではこうした都議会の状態は何一つ変えることができないのです。議会ルールを変えるためには、過半数という力がどうしても必要になります。
明日15日も議会運営委員会が行われますが、都議会の問題点が改めて噴出する可能性もあります。
世論の後押しを受けつつ、少しでもこの流れに変化が起こせるよう、情報発信と問題提起を継続していきたいと思います。
■
なお、本日の「東京改革議員団」という18名会派の誕生により、ドント方式に変化が生じたため、以前にご報告した豊洲市場問題特別委員会の3人会派ポスト減少がなくなった=このまま都民ファーストの会も委員継続できることになったことを付記しておきます。
参考:石原元知事に浜渦元副知事…豊洲市場問題特別委員会で参考人招致が決定も、都民ファーストの会は参加できず。。
http://otokitashun.com/blog/togikai/14157/
まさに瓢箪から駒…!(苦笑)
小池知事の東京大改革を支援する勢力が増えることは歓迎ですが、連携については今後の政治姿勢・議会活動などを見ながら極めて慎重に判断していく所存です。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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