こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。
15日の都議会最終日に先駆けて、本日は総務委員会にて条例案等の議決が行われました。
早速ニュースにもなっていますが、いわゆる「盛土問題」の責任を取るために知事が提案したさらなる給与カット条例案は、都議会自民党を含む全会一致で可決です。
盛り土問題でけじめ 都知事給与減額条例案 委員会で可決(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161213/k10010805081000.html
13日の都議会の総務委員会では、採決に先立ち、都議会の会派「かがやけTokyo」の音喜多駿議員が
「みずから給与削減を申し出たことは高く評価し、条例案に賛成する。知事給与の削減が実行される中、議員報酬の削減など都議会改革が遅々として進んでおらず、都議会としても議員待遇の見直しを進めるべきだ」
と意見を表明しました。このあとの採決で、条例案は全会一致で可決され、15日の本会議で成立することになりました。
条例案が成立すると、都知事の年間支給額は、都議会議員より300万円余り低い1395万円となる見通しです。
(上記記事より抜粋、強調筆者)
いわゆる「盛土問題」が発生した当時のトップは小池知事ではなかったにもかかわらず、「行政の長としてけじめをつける」として表明した政治姿勢は、率直に評価できるものです。
都職員への処分方法や、移転延期に伴う費用の発生で少なからず批判が出ていることは確かですが、そうした声がそこまで大きくならないのは、やはりこうした自らを律する態度に納得している都民が多いからではないでしょうか。
もちろん、批判が小さいから良いというわけではなく、二重に発生している移転費用を最小限に抑えるためにも「盛土」問題は早期に決着し、安全性を確保した後に速やかに市場移転を完了させなければなりません。
また以前からの繰り返しになりますが、現知事や都職員が目に見える形で責任を負った以上、当時の政治的リーダーである石原元知事に公的な形で説明責任を果たしていただく必要があることは明らかです。
引き続き知事には調査を求めるとともに、議会としても特別委員会・百条委員会での参考人招致を検討するよう働きかけを行っていきます。
(都政)https://t.co/H7NPc1E0u1
小池さん、すでに報酬を半減しているのに、豊洲の責任をとってさらに報酬減額。この捨て身の姿勢が、有権者の支持を集めている。豊洲の問題は都議会の責任も大ありだ。都議会は何してんだ?— 橋下徹 (@t_ishin) 2016年12月13日
で、橋下さんが指摘するように、都議会の方はどうなってんだ?という意見が出るのは当然であります。
本日の採決にあたっては、前回は
「反対するわけではないが、本来は報酬審議会の結論を待ってからやるべきで云々」
などと知事給与カットに難色を示していた都議会自民党も無言で賛成したわけですから、この状態を肯定した都議会側にも政治的姿勢が問われます。
都議会公明党が議員報酬2割削減を提案へ 都議会あり方検討会で議論へ
http://www.sankei.com/politics/news/161116/plt1611160031-n1.html
議員待遇の見直しについては、第二会派の公明党に動きが見られるなどの進展はあったものの、上記がマスコミにリークされたことで検討会での議論は紛糾。
結局、具体的な検討には入れないまま、検討会はストップしています。そしてそれらの過程も相変わらずすべて「非公開」で行われているために、都民やマスコミは知ることができません。
「のらりくらりと先延ばしにしておけば、そのうち都民は忘れてやり過ごせる」
と考えている一部会派(といってももはや、一つしかない)を逃さないためにも、引き続き議会の内外からプレッシャーをかけていく必要があります。
議員報酬を含む待遇の早期見直しについては、15日の本会議でも引き続き提案していきます。
この問題を都議選まで引っ張ることは、都議会自民党としても(あ、言っちゃった!)なるべくなら避けたい状況のはずです。
都議会側の改革まであと一歩のところまできています。引き続き、都民の皆さまからも注視をいただければ幸いです。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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