東京から、あたらしくしよう

曜日によって、開設時間が異なる?!東京都の「妊娠相談ほっとライン」運用が目も当てられない件

政策

少し前の話になってしまうのですが、
7月4日に第四回となる東京都子供・子育て会議が開催されました。

東京都子供・子育て会議 計画策定・推進部会(第4回)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/katei/kodomokosodatekaigi/sakuteibukai0704.html

傍聴に行くつもりが、当日は時間内に辿り着けず…。
議事録やフローレンス駒崎さんの実況中継などを元に、
内容の一部をご紹介させていただきます。

多岐に渡った議論の中に、
7月1日から東京都が解説した

妊娠相談ほっとライン
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/sodan/ninshin-hotline.html

があります。妊娠・出産を控える女性たちの支援を訴えた
塩村都議の一般質問に対して、東京都が回答していた「目玉政策」です。
(この質問中に、ヤジが飛んだのは記憶に新しいところです…)

この開設自体は望ましいことだと思いますが、
問題はその運用。まず第一に、専門員の駒崎氏に

「意味不明」

と一刀両断されたように、
曜日によって開設時間が違うというトリッキーな状態です。

メモ

色んなシフトで働く女性たちに配慮しつつ、
専門家を雇う人件費を検討した結果かと思いますけど、
ここには変にケチらずもっとリソースを配分するべきでは…。

ちなみに不妊・不育の相談ダイヤルに至っては
開設しているのが火曜日(週1回)のみという状態です。

相談窓口
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/joho/sodan.html

基本的な相談ダイヤルは週5~6日稼働していますから、
こういうところにも「子ども・子育て」に対する予算配分の希薄さ、
東京都の優先順位が現れているのではないでしょうか。

他にも、テクニカルな点でいくつも問題があります。
まず「見つけられない」(苦笑)。

インターネットから上記のほっとラインページにたどり着くまで、

東京都福祉保健局 >子供家庭 >相談窓口 >妊娠相談ほっとライン

と何階層にも下に行かねばならず、非常に不便です。
そしてさっき気づいたのですが、なぜか上記の相談窓口一覧にもまだ入ってない!
さらに言えば、この相談窓口一覧にそれぞれのページURLをつけるべきですね…

ちなみにこの指摘に対する東京都職員の答弁は、

「『妊娠相談ほっとライン』と検索すれば出てきます」

とのことです。
ダメダコリャ…

また、今の若い世代がもっとも利用しやすいであろう
メールによる相談に対しては当初、

「返信に数日要する場合がある」

と寝ぼけたことを明記していたようですが、
さすがにその文言は現時点では撤回されているようです。
(お急ぎの場合は電話で、と書いてあるけれど)

その他にも、サイトのスマートフォン対応がなされていないなど、
妊娠・出産世代が利用しやすい窓口になるための改善点は無数にあります。

こうした相談ダイヤルなどの設置は、
悪い見方をすれば単なる「箱モノ」の一種です。

「作ったから、それでいいでしょう」という行政の言い訳にならないよう、
きちんとした運用がなされていくかを精査していかなければなりません。

開設からまもなく一ヶ月。
相談件数や内容などの詳細が出てくると思いますので、
運用の利便性と合わせてしっかりと確認し、意見を提言したいと思います。

それでは、また明日。

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音喜多駿

音喜多駿/おときたしゅん
参議院議員(東京都選挙区) 39歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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