もっと、新しい日本をつくろう

国会前デモより効果があるかもしれないサービス「Japan Changer」の開発者、村上福之さんに会ってきた

日々のこと

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。


本日、その筋のガチプロの方から「最初に名乗りを入れないブログは勿体無い!」と
貴重なアドバイスをいただきまして、以後この書き出しが定着すると思われます(笑)。

「デモなんて意味ない、あんなことやってるヤツはナンセンスだ!」
「民意の表現であるデモを否定するなんて人でなし、最低だ!」

という罵り合いがネット上で続く昨今ですが、

「デモが無意味というのなら、意味のあるサービスをつくろうホトトギス」

という精神で(?)生まれた
興味深いサービスが世の中を賑わしております。

国会前デモより効果あるかもしれないサービスJapan Changerを作りました:
村上福之の「ネットとケータイと俺様」:オルタナティブ・ブログ

http://blogs.itmedia.co.jp/fukuyuki/2015/07/post_71.html

heiwa

簡単に言うと、Webのフォームからメッセージを作成してこのサービスを使うと、
衆参合わせて717名の国会議員事務所にFAXが届くという画期的な仕組みです。

古いと言われようが、この世界はいまだに「紙」の文化であり、そもそも調べたところ
メールアドレスを公開している国会議員は200名に満たなかったそうです。
しかし、FAXなら全員分公開されており、またメールよりも読まれる可能性が高い。

利用料は有償で、1回あたり4,800円。
シンプルだけどこれまでになかったサービスとしてネットで評判となり、
テレビや新聞などのオールドメディアにも取り上げられています。

で、なせいきなりそんな話題かというと、
このサービスの開発者の村上福之さんにお会いしたからです。

11787358_969489616405863_1009350413_n

某Y国会議員のS秘書が村上さんと知り合い

実際にY議員事務所にご意見FAXが届く

S秘書「…字、ちっちゃすぎない?これじゃ誰も読まないよ」
(上記の写真で2人が持ってるのが届いた実物)

村上氏「国会議員が読みたくなるFAXについて教えれ!」

村上さん、国会前デモを横目に見つつ議員会館に降臨

という流れで、私も同席したわけですね。
で、その場でディスカッションをした

「現職議員が教える、政治家の心を動かす意見FAX・メール」

について、せっかくなのでこの場で大公開!

Step0.
攻撃的・批判的な姿勢は避ける

まず大前提のスタンスですが、これって凄い重要です。
政治家・議員といえど人間ですから、いきなり殴りかかって来る人を快く思うはずありません。

私も地方議員とはいえ、それなりのメールやFAXでご意見をいただきますが、
いきなり大上段から否定・批判から入り、終始攻撃的な論調の文面ですと、
うんざりしたりムカつくことはあっても、まずマトモに取り合おうという気にはなりません。

Step1.
「私はあなたの支援者です」から入る

それでは具体的な文章ですが、
冒頭の入りとしては

「いつも◯◯議員のご活躍を拝見しています」
「××議員を選挙の時からずっと応援しております」

というように、自分はあなたの味方・理解者だということをアピールしましょう。
そう言われて嬉しくない政治家・議員はいませんから、
俄然続きを読まれる可能性が高くなります。

Step2.
いま起きている問題点・課題を冷静に指摘

Step1を終えてから、本題に入ります。
◯◯法案(安保法案とか)は憲法違反の疑いがある、日本の平和に寄与しないことなどを、
理論と筋道建てて説明していきましょう。強い言葉は使わない方がベターだと思います。

Step3.
これからも応援したい気持ちを添える

「聡明な◯◯議員であれば、××法案には反対して下さると信じます」
「××法案に反対してくだされば、これからも気兼ねなく全力で応援できます」

など、あくまで否定的な言葉を使わず、前向きなコメントで気持ちを伝えましょう。
「さもなければ、もう応援しないぞ!」という脅し文句は、
効果的なようで逆効果だと個人的には思います。

一連のポイントは、政治家・議員は元から自分を応援してない人たちに
何を言われようと痛くも痒くも思わない
という敢然たる事実です。
裏を返せば彼ら(われわれ)は、

「今まで票を入れてくれていた人が離反する」

ことが何よりも怖いわけです。
なので、議員や政治家の気持ちを本当に動かしたいのであれば、
そうした感情をくすぐることが何よりも大事になります。

…とはいえ、そんな文章をだれでも書けるわけないよねってことで、
特定のキーワードや政治への不満などを入力すると、上記のような
文章の流れ・フォーマットに沿って意見書を作成してくれる

「意見陳情ファインダー」

のようなアプリがあったら熱いのではないか、
みたいな話で終盤は(雑談が)盛り上がりました。

デモの効果の程はさておき、政治の中からだけでは社会を変えていくことは不可能です。
民間の知恵を絞って、様々なアイディアで政治を動かしていく方法を共に考えていきたいですね。

皆さまも、何か面白いアイディアがあったらぜひ教えて下さい。
中と外から政治を変えていきましょう!

それでは、また明日。

個人献金のお願い
ボランティアスタッフご登録のお願い
音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

友だち追加
twitter @otokita
Facebook おときた駿
Instagram @otokitashun

Tags:

ページトップへ