さて、先日は児童養護関連の記事において、
「里親と養子縁組の違いがわからない人は、映画『アニー』を見よう!
という記事を書きました。
「里親」と聞いて思い浮かべるのは、児童?ペット?なんと96%以上が…!
http://otokitashun.com/blog/daily/5900/
ANNIE アニー
http://www.annie-movie.jp/
元はブロードウェイミュージックが原作となっている作品で、
オリジナル・ストーリーでは大恐慌化のアメリカが舞台なのですが、
いま上映中の「アニー」はすべてが現代版にカスタマイズ。
舞台は現在のニューヨーク。
TwitterやFacebook、スマートフォンがたくさん出てきます。
児童養護の観点からも示唆深いのは前回述べた通りなのですが、
これが私の何に刺さったかって、実はこれ、政治家と選挙のストーリーなんですよ。
今作のアニーでは、彼女を里親に迎える大富豪は
NY市長選挙に挑戦中の候補者、大企業の社長という設定なのです。
「貧しいみなしごの里親になれば、マスコミ受けは抜群!
支持率もうなぎのぼりで当選間違いなしでっせ!うっしっし」
という選挙プランナーの言われるがままにアニーを里子として招き、
写真うつりのみを気にしてアニーを様々なところに連れまわす候補者。
(視察とかでも、こういう政治家が居すぎて困る…)
支持率は順調に上がっていくものの、
やがてアニーの純粋さに感化された候補者は
「これで本当にいいのか」
「選挙に受かるためなら、何をしてもいいのか」
「自分は何か、大切なものを失いつつあるのではないか。。」
という葛藤に悩まされます。
これがもう、選挙に出た立場から見るとリアルでリアルで…。
■
我々政治家・議員たちは、
「受からなければ、何もできない」
という魔法の言葉に踊らされて、
ときに自分の信念と対立しなければならないときがあります。
多くの政治家はこの時、悩みながらも「次の当選」のための行動を取ります。
まあ映画なので、この候補者が最後にどんな行動を取るかは
ご想像の通りになるかと思うのですけど。
自分がなぜ政治家になろうと思ったのか。
そもそも、自分が成し遂げるべきことは何か。
そのために、絶対に踏みにじってはいけないものは何か。
こうしたものを、映画を見た自分自身が見つめなおす機会になりました。
ありがとう、アニー!そして名前忘れたけど、候補者の大富豪!
(余談ですが、名前覚えられてない時点でこの人落選だと思う)
■
というわけで皆さん、現代版映画「アニー」は絶賛上映中。
児童養護の観点からも、政治や選挙の面からもとても面白い映画です。
選挙前で何か、自分を見失いそうになっている議員・候補者の皆様こそ、
敢えて息抜きにどうでしょうか?!
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
Facebook おときた駿
Instagram @otokitashun
買って応援!
下記リンクから飛んで、Amazonにてお買い物をしてみてください。
発生した収入は、政治活動の充実のために使用させていただきます。
Amazonでお買い物
Tags: 雑談