本日は久しぶりに国会マターの話を。
といっても、小渕優子大臣の辞任問題ではありません。。
10月16日の農林水産委員会にて、興味深いやり取りがあったことを
小耳にはさみましたので、議事録を入手して確認してみました。
農林水産委員会なので、日本の農業などについて議論が交わされるわけで、
とある委員の方は日本人の米(穀物)消費量の低下について問題提起をしておりました。
日本人の米の消費量は、ピーク時は昭和37年度で一人当たり年間118,2キロ、
これに対して平成25年度では56.9キロと文字通り半減しており、
確かに農業不振・内需の低下という事実は明白といえます。
全体最適から見れば、農業振興や穀物消費量の向上に
どこまで国としてコミットするべきかという議論はありますが、
ここは農林水産委員会なので、これについては明確な解決課題になるわけですね。
んでこの議員の方、国民の消費性向の変化や流通システムの問題点など、
穀物消費量低下についての質疑をしていたのですけど、そこで出てきたのがなぜか
「炭水化物抜きダイエット」の話。
(リンク先の問題点を示唆されましたので、画像・リンクは削除いたしました)
「炭水化物抜きダイエット、国会議員でもやっている方がたくさんいるが、
本当にこれで痩せるのか、身体に悪いんじゃないか。これをしっかりと確認して、
米の消費拡大のために負けないように、農水省からPRするべき!(要約)」
とのこと。まあ、何を質問するのも所属議員の自由です。
ですが、これに対しての答弁が衝撃的。なんと農水省生産局長が、
公的な場で炭水化物抜きダイエットを否定しちゃいました。
「長期的な食事療法としての遵守性や安全性など、重要な点についてこれを担保するエビデンスが
不足しており、現時点では薦められない。そういった点も様々な御飯食のPRの際に訴えながら、
誤解を解いていきたいと考えている(要約)」
うーん、それほど過激で直接的な表現は使っていませんが…
民間のいちダイエット方法に政府が目くじらを立てるって、アリなんでしょうか??
炭水化物抜きダイエットへの懸念根拠として、
日本糖尿病学会の研究結果を挙げているものの、
糖尿病における食事療法とダイエットはまた異なる気もしますし。
いやそもそも、炭水化物抜きダイエットでどれくらい米消費量が落ち込んだのかと。
どう考えても、キロ単位で影響を与えるようには思えないのですが…。
炭水化物抜きダイエットに警鐘を鳴らすPRにお金を使うなら、
まずはぜひそのあたりを調査してもらいたいと思います。
■
そんなわけで、こんなささいなやり取りからも日本の農業が
いかに追い詰められているかが感じられ、背筋が寒くなりますね。
こちらの問題については、本日22:00から我が党の
山田太郎参議院議員(農水委員会所属)が詳しく解説されるとのことですので、
ご興味ある方はぜひこちらの番組を視聴してみてください。
参議院議員・山田太郎のさんちゃんねる 政治バラエティ番組
http://live.nicovideo.jp/watch/lv197314702
炭水化物抜きダイエットに挑戦している方、普及している方は、
日本政府の方針に逆らっているようなので、気をつけましょうね!(冗談です)。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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