あるところに、大家族が仲良く暮らしていました。
お父さんお母さんと、18名の成人間近の大きなお兄さんお姉さん。
さらにその下に、まだ小さな子どもたちがたくさんいました。
ある日とつぜん、お父さんとお母さんが大ゲンカを始めます。
「おまえはもう、出ていけ」
「いきません、出るのはあなたです!」
子どもたちはびっくりです。
大きなお兄さんお姉さんたちを交えて、
さかんに話し合いが行われているようです。
でも、小さな子どもたちは、その話し合いに参加することができません。
このおうちをお金を出して建てたのは、確かにお父さんです。
でもお父さんはこの半年間、体調を崩し、お母さんが一生懸命おうちを守ってきました。
小さな子どもたちは、そんな両親がどちらも大好きです。
噂によると、ご近所との付き合い方で折り合いがつかないようです。
Aさんと仲良くしたいお父さん、BさんやCさんと仲良くしたいお母さん。
でも、たしか家族の中では、
「AさんともBさんともCさんとも、いろんな場面でお付き合いしていく」
「どんなお宅とも仲良くできるのが、うちの家族のとくちょうなんだ」
と約束していたはずです。
そんな家族の考え方が、子どもたちのじまんでした。
大きなお兄さんお姉さんたちは、
それぞれ将来のことを考え始めているようです。
「俺はお父さんについていく」
「私はお母さんのほうがいい」
「いっそのこと、この家から出ていこうかな」
でも小さな子どもたちは、どうすることもできません。
自立する経済力はないですし、お父さんお母さんの、どちらかだけを選ぶなんて…。
町内会の人たちは、不安とけいべつの眼差しで
この家族のいざこざを見守っています。子どもたちの中には、
あからさまに町内会の人からこづかれたり、文句を言われる子も出てきたようです。
どうして、こんなことになってしまったのでしょうか?
状況がわからない小さな子どもたちは、両親の仲直りを強く祈るほかないのでしょうか。。
■
この度は私の所属政党のいざこざで、
大変なご心配とご迷惑をおかけしております。
本当に申し訳ありません。口惜しさと情けなさでいっぱいです。
様々な事態がメディアを通じて漏れ出る状況も、
この上ない醜聞と強く自覚している次第です。
私たち地方議員の立場は、話し合いにも参加できない小さな子どもかもしれません。
しかし、子どもにも子どもなりの矜持があります。
残念な結論が出てしまうことになれば、
しかるべき行動と発信をしなければならないでしょう。
私は私の立場で、できうる最善の行動を続け、
追ってご報告をさせていただきたいと思います。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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Tags: みんなの党