次の世代に希望をつくる

自衛官侵入事案——玉木代表の「謝罪すべき」発言に思うこと

日々のこと

自衛官が刃物を持って中国大使館に侵入し、逮捕されたという衝撃的な事案が起きました。


許されない行為であることは言うまでもなく、再発防止と原因究明にしっかりと取り組まなければなりません。

ただ、この件をめぐる政治家の発言について、一言申し上げたいことがあります。


■ 玉木代表の「謝罪すべき」発言


国民民主党の玉木雄一郎代表が記者会見で、日本は中国に謝罪すべきという趣旨のコメントをしました。


玉木さんの真意は理解できますし、今回の事案が深刻であることは私も同じ認識です。

ただ、この発言は少し踏み込みすぎだったのではないかと、正直なところそう感じています。

案の上というか、中国のメディアや中国系サイトでは早速「日本の有力政治家も謝罪すると言っている」と大々的に取り上げられ、中国のプロパガンダにうまく利用される形になってしまいました。


■ 実は、中国政府は謝罪を求めていない


この点について、立憲民主党の泉健太さんがXで非常に的を射たコメントをしています。


〉中国政府は謝罪を求めていない。中国メディアが謝罪を求めただけ。なぜか? 過去に日本大使館が被害にあった時、中国自身も謝罪せずに「遺憾」と表明してきたから——それを知っておくべき。


おっしゃる通りだと思います。

外交というのは、過去からの積み重ねとパワーバランスが複雑に絡み合うものです。

かつて日本の大使館が被害を受けた際、中国側は謝罪をしてこなかった。だからこそ今回も、中国政府は謝罪を求めていないわけです。


■ 慎重な対応が求められる


現時点では、自衛官が何を目的として侵入しようとしたのか、その背景もまだ完全には明らかになっていません。

事実関係が明確でない段階で「謝罪すべき」と踏み込むことは、やはり時期尚早と言わざるを得ません。


また、軽々に謝罪の言葉を口にすれば、中国のプロパガンダに使われることはもはや自明です。

他の野党代表クラスでも「謝罪は必要ない、まだ時期尚早」とコメントしているように、ここは冷静に構えることが重要ではないでしょうか。


日本政府として取り組むべきは、再発防止策をしっかり講じること。そして外交上の対応については、過去の経緯や現在の状況を踏まえ、慎重に判断していくことだと私は思います。


皆さんは、今回の事案とその後の政治家の発言について、どのようにお考えでしょうか。

個人献金のお願い
ボランティアスタッフご登録のお願い
音喜多駿

おときた駿
前参議院議員(東京都選挙区) 42歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

友だち追加
twitter @otokita
Facebook おときた駿
Instagram @otokitashun

ページトップへ