次の世代に希望をつくる

高市総理の施政方針演説で感じた「本気度」と、残された最大の課題

日々のこと

高市早苗総理の施政方針演説について、ブログにも所感をまとめておきたいと思います。

率直に申し上げて、今回もっともインパクトがあったのは「補正予算を前提としない予算編成」という方針です。

これはかなり踏み込んだメッセージです。

日本の財政運営は長年、当初予算とは別に補正予算を組むことが常態化してきました。もちろん、災害対応など本来必要な役割もありますが、現実には補正予算は政治的に使いやすく、査定が甘くなりやすい構造があります。

その結果、予算の膨張や短期的な景気対策名目のバラマキ、財政規律の形骸化といった問題を生み続けてきた側面は否定できません。

だからこそ、補正ありきの財政運営から脱却するという方針は、単なるテクニカルな話ではなく、財政の意思決定プロセスそのものを変える挑戦だと言えます。

しかも総理は「2年がかりで改革する」と言い切りました。

政治的リスクを伴う決断であり、この姿勢は率直に高く評価したいと思います。

一方で、気になった点もあります。

それは社会保障制度改革への言及が最小限にとどまっていたことです。

今回の演説は、物価高対策や成長投資、危機管理型国家への転換など、方向性としては明確でした。日本経済を立て直す意思も感じます。

しかし、日本の財政構造の本丸が社会保障である以上、ここを避けて通ることはできません。

むしろ今は、与党内に維新が入っているからこそ、改革を前に進める絶好の機会でもあります。

医療・年金・介護の持続可能性を高める改革をどう具体化していくのか。ここを動かせるかどうかは、維新の存在意義そのものに直結するテーマです。

議場の空気が変わった

もう一つ象徴的だったのは、議場の雰囲気です。

かつての所信表明では、野党席からの激しいヤジが飛び交う光景が珍しくありませんでしたが、今回はそれが明らかに減っていました。

連立の枠組みが変わり、政治の構図が変化したことの表れでしょう。

国会は本来、政策論争の場であるべきです。ヤジが減ること自体は、決して悪いことではありません。

むしろこれから問われるのは、静かな環境の中で、どれだけ本質的な改革を進められるかという点でしょう。

高市政権は、方向性としては明確です。

・補正予算依存からの脱却
・積極財政による成長投資
・国家安全保障と危機管理強化

しかし、日本最大の構造課題である社会保障については、まだ入り口に立った段階にすぎません。

ここから先をどう動かすのか。

それは総理だけの課題ではなく、連立与党に参加する維新の責任でもあります。

私自身も、このテーマについて引き続き発信し続けていきたいと思います。

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音喜多駿

おときた駿
前参議院議員(東京都選挙区) 42歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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