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自民党の14議席「取りこぼし」。それでれいわや中道が比例復活するのは民意の反映と程遠いのでは…

日々のこと

今回の衆院選では、自民党が比例代表で大量の票を獲得したにもかかわらず、比例名簿に登載した候補者数が足りず、本来得られたはずの議席の一部が他党に配分されるという、極めて象徴的な現象が起きました。

得票数ベースでは本来81議席に相当したものが、実際の当選者は67人。差分となる議席が、結果として他党に配分される形となりました。

制度上そうなることは理解できます。比例代表はあくまで「ブロックごとの名簿順位に基づいて議席を配分する制度」ですから、名簿に人がいなければ、その分は他党に回る。ルールとしては一貫しています。

しかし、ここでどうしても感じる違和感があります。

■ 有権者の意思と、議席の帰属がズレる問題

今回のケースでは、

「自民党に投票した」
 ↓
「本来なら自民党の議席になる」
 ↓
「しかし実際には他党の議席になる」

という構造が発生しています。

しかも、その“他党”が、政策的にも思想的にも、投票した有権者の意思とは真逆の政党であるケースもあり得るわけです。

そして実際に今回は、自民党の議席で中道やれいわが当選しています。

これは、民主主義の根幹である「投票意思の反映」という観点から見たとき、本当に妥当なのか。

制度的に正しいことと、民主的に納得できることは、必ずしも一致しません。

■ 「棚ぼた議席」は本当に望ましいのか

今回のように、他党にとっては「棚ぼた議席」が発生する構造は、

・候補者を多めに立てるインセンティブ
・得票と議席の対応関係の不透明化
・制度への不信感

といった副作用も生みかねません。

特に政治不信が強まっている現在、「制度上そうなっているから」で済ませるべきではないと思います。

■ 私案:不足分は空席扱い、あるいは議席減も検討対象ではないか

一つの考え方として、名簿不足による未充足分は空席扱い(または総議席数減)という設計も、検討の余地があるのではないでしょうか。もちろん、

・議席定数の考え方
・国会の機能維持
・制度設計の複雑化

などの論点はあります。しかし、少なくとも「投票した政党とは全く別の政党の議席になる」という構造よりは、民意の純度という意味でまだ納得感がある可能性があります。

■ 圧勝の裏側で見えた、制度の盲点

今回の現象は、ある意味で「圧勝だからこそ露呈した制度の盲点」です。2005年の郵政選挙でも似た現象が起きましたが、今後も同様のケースは起こり得ます。

だからこそ、

・比例名簿の設計
・議席配分の例外ルール
・未充足議席の扱い

については、冷静に、そしてオープンに議論していく必要があります。

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音喜多駿

おときた駿
前参議院議員(東京都選挙区) 42歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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