次の世代に希望をつくる

コミュニティノートによるミスリードと、医療制度に対する私の真意について

日々のこと

先日のポストに対して、医療関係者の方々から多くのご意見をいただき、またコミュニティノートも付されました。この場を借りて、改めて私の意図と考えを整理しておきたいと思います。

まず、真鍋先生が的確にご指摘くださった通り、私が申し上げた「本来なら大病院に集中すべきリソースが失われている」という表現と、コミュニティノートが示す「大病院にリソースを集中させるべきだ」という主張は、そもそも異なる内容です。

ノートの記述は意図的にすり替えを行い、批判を誘発するミスリードとなっています。

「軽症患者を大病院に集めたらパンクする」「開業医が病院の人手を奪っているわけではない」という批判も、この誤読の延長線上で生じていると考えます。

私の言う“リソース”は、患者や医師といった人だけを指すものではなく、財源・診療報酬・制度設計そのものを含む広い概念です。

つまり、現行制度が病院勤務医に比べて(少なくとも一部の)開業医に有利な構造を生み出しており、そのバランスの歪みが医療現場の負担や格差を助長しているという点を指摘したものでした。

そうした中で「リソース」や「集中」という言葉を用いたのは、誤解を招く要因であり分かりづらかったなと反省しています。

もちろん、地域医療を支えておられるクリニックや開業医の皆さまには心から敬意を払っています。

現行制度のもとでも多くの困難を抱えておられることを承知していますし、その努力を否定するつもりは一切ありません。

ただしそのうえで、一部地域における開業医の偏在、小規模病院の乱立、それらが誘引となる頻回受診による医療費増大や勤務医との待遇格差といった構造的問題は看過できません。

これらは制度設計の問題であり、現場の医師に責任を押し付けるべきものではないと考えます。

昨年まで、医療制度への懐疑的な意見を述べると「現場を知らない無知だ」と一斉に叩かれる空気がありました。

しかし今、その潮目は明らかに変わりつつあります。

多くの国民が制度の持続可能性や公正性に目を向け始め、医療関係者の内部からも冷静な議論を求める声が増えています。

私も今後は、より丁寧で誤解を生まない発信を心がけます。

しかし同時に、ミスリードや極端な批判に屈することなく、制度の歪みを正すための議論を続けていく決意です。

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音喜多駿

おときた駿
前参議院議員(東京都選挙区) 42歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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