立憲民主党の本庄知史衆院議員が、「高市早苗政権は麻生家に嫁入りしたようなもの」と発言し、批判を浴びています。
ご本人はその後、「古い自民党を見るにつけ、ついつい古い言葉を使ってしまった」と釈明されていますが、これは明確に不適切な表現だったと言わざるを得ません。
もし自民党側の議員が、女性議員に対して「嫁入り」などの表現を使って揶揄したら――。おそらく、烈火の如く批判が巻き起こっていたでしょう。
言葉の選び方が、政治家の信頼を決める
私もこれまで数えきれないほど記者会見や街頭演説をこなしてきましたが、幸いにもそういった場では「表現の炎上」はまだ経験していません。ネット上では数え切れないくらい・・・燃え上がっていますが。。
発言というのは一瞬ですが、記録もネットも永久に残ります。
そして、どんなに正しい主張をしていても、言葉の選び方ひとつで相手の心を閉ざし、議論そのものを壊してしまうことがある。
だからこそ、政治家には「自分の言葉が誰を傷つけるか」「どんな社会的メッセージを発してしまうか」という想像力が求められるのです。自戒を込めて。
「釈明」より「謝罪・撤回」を
今回のケースも、釈明で終わらせるのではなく、率直に謝罪・撤回する方が良いでしょう。
「古い自民党を見るにつけ、ついつい古い言葉を使ってしまった」
「ほかにどういう言葉があるのか。いい言葉があれば訂正したい。ぜひ教えていただきたい」
という言い訳は、むしろ火に油を注ぐ可能性があります。ジェンダー平等を訴える立憲民主党の立場からすれば、なおさらこの種の発言は慎重であるべきです。
危機管理の鉄則は、言い訳よりスピードです。
小さな火種を放置すれば、あっという間に炎上し、本人だけでなく政党や仲間にも被害が及びます。
誤ったときは、迷わず、速やかに謝罪と訂正を——。
それが政治家にとって、最も有効な「防火対策」であり、立憲の新政調会長に求められる対応ではないでしょうか。
・・・無職が偉そうにすいません。。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 42歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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