次の世代に希望をつくる

ネット選挙の時代に、政治家の負担はむしろ増えた件

日々のこと

インターネット選挙が解禁されてから、はや10年以上。SNSやライブ配信が当たり前になり、「これで政治家の活動も効率化されるんじゃない?」と当初は言われていました。

が、現実はそんなに甘くありませんでした。

ネットがあるからといって、駅前での街頭演説が減るわけではないし、夏祭りのやぐらの下で焼きそばを買いながら「頑張ってね!」と言われる機会がなくなるわけでもありません。

むしろ「ネットなんかやってないよ」という層に会いに行くために、リアル活動は減らせないのです。

さらにネットをやっている人たちからは、「最近、発信足りなくない?」「更新止まってるけど大丈夫?」と鋭いツッコミが飛んできます。結果どうなるか。

昼間は炎天下で地元を走り回り、夜はヘロヘロになりながらネットライブ配信。

気がつけばビール片手にくたばりたい時間に、リングライトに照らされて笑顔をつくる──そんな生活が標準装備になってしまいました。

「そんな働き方、若者や女性がやりたいと思うのか?」と自分でツッコミを入れたくなります。いや、ほんとに。私が女性(とりわけ子育て中の…)や若者であっても「無理!」って即答してる気がします。

テクノロジーが政治を楽にしてくれると思ったのは幻想でした。

結局、政治家の活動は リアルとネットの両立フルコース。選挙に受からなければ何もできない宿命のなかで、仕事量だけが2倍に増えているのが現実です。

…と、ここまで書くと「じゃあ辞めれば?」という声が聞こえてきそうですが、もう落選しているんだYO!

当選していたとしても、不思議とこの無茶苦茶な活動を続けてしまうのが政治家の性。

日本における選挙と政治活動のあり方をどうするか。本当の課題解決は、まだまだ遠い未来の話のようです。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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