<減税派>
玉木さん 江田さん<維持派>
枝野さん 米山さん 森山幹事長
※立憲野田代表、小川幹事長もここのメンバーのはずだったけど、最近、主張が変わったのは残念!<有識者枠>
池田さん 竹中さん 堀江さん 音喜多さん<司会>
林こんなメンバーが理想ですかね?w… https://t.co/NXVTkQ26SE
— 林尚弘@令和の虎二代目主宰FCチャンネル (@hayashinaohiro) May 6, 2025
林尚弘さんと池田信夫さんが「減税派」を巡るやり取りをX上で活発にされていたので、「減税」を巡る言説について改めて整理してみました。
現在の「減税派」は大別すると2種類に分かれると思っていて(もっと色々あるけど割愛)、
①純粋な積極財政派
財源やインフレによる制約を様々な理由であまり気にせず減税を主張する
②「小さな政府」派
財政制約にも一定の配慮をし、減税と歳出削減・構造改革(政府規模の縮小)はセットだと考える
私は②が原則のハイブリッド型ですが、現在はGDPギャップ等も縮小しており、フルスロットルで歳出拡大・減税だけに踏み込む積極財政はやや危険と判断しています。
現在のインフレはおそらくコストプッシュ型なので、一定程度はまだ財政出動できると思うけど、コストプッシュ型なのかディマンドプル型なのかは専門家でも判断が分かれるくらい難しいのが実情です。
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やはり減税に踏み込むなら、近い将来の構造改革・歳出削減のビジョンとセットで。その最大のポイントは社会保障制度改革による社会保険料の引き下げ(社会保険税の減税)です。
この国の最大の支出は社会保障費であり、それを縮小するビジョンを同時に描かなければ、ただ減税をしても一時期のカンフル剤にしかならない可能性が高い。
財政出動による「高圧経済」を実現するにしても、需要を逼迫させる社会保障制度が現行のままでは、生産性の低い医療・介護分野に人材などのリソースが集中してしまい、経済成長に繋がらないというのは経済学者の飯田泰之先生も指摘するところです。
同様に、「消費税を上げて社会保険料を下げよう」という主張も、増え続ける社会保障費の削減が実行されなければまったく意味がないか、あるいは増税だけが先行してただマイナスとなります。
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そして社会保障費の歳出削減にフリーライド(タダ乗り)はなく、医療費の窓口負担一律3割や湿布の保険適用除外など「誰かが一定の痛み・負担を取る」改革に踏み出すしかない。
いま、まだコストプッシュ型インフレで消費減税をする余地があるならばこそ、消費減税という「アメ」と同時に医療費の窓口負担引き上げという「ムチ」を振るうなど、政策選択の余地があるはず。
こうした「有権者に嫌われる政策」から、本来政治家は絶対に逃げられません。
世代間格差是正のためにも、経済成長のためにも、持続可能な社会保障制度のためにも。
そこから逃げ続け、社会保険料増という形で現役世代と事業主に負担を押し付けてきた結果が、現在の深刻な経済停滞と止まらない少子化です。
維新の「身を切る改革」は終わったと散々言われてきたけれど、一周回って今こそ実は「身を切る改革」で、政治家が血だらけになりながら高齢者を中心とする国民に痛み・負担をお願いするしかないんじゃないでしょうか。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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