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彦根市長選、石丸伸二氏支援の現職が惜敗。潮目は変わるか?

日々のこと

本日投開票された滋賀県・彦根市長選挙で、現職の和田裕行市長が惜しくも敗れる結果となりました。

この和田市長、実は今注目を集めている石丸伸二さん(前安芸高田市長)が全面的に応援していた候補だったのですね。

なので、ニュースでもやはり見出しに使われています。。


このように「石丸伸二氏が応援したのに負けた」という報道が今後は各種メディアでもなされることになります。

本人の責任ではないにせよ、政治の世界において「支援した選挙で負けた」という事実は少なからぬダメージを与えるものです。

■石丸伸二氏の勢いに陰り?国民民主党との対比も

石丸さんといえば、昨年から今年にかけて爆発的に注目度を高め、「再生の道」という新たな政治プロジェクトを立ち上げるなど、勢力拡大を図っていました。

一方で国政では国民民主党が怒涛の如く伸びてきており、石丸氏の勢いと比較される場面も増えてきています。

国民民主党、とりわけ玉木雄一郎氏は「石丸現象」を忠実にトレースしてブームを作り上げてきたわけですが、今や本家をも凌駕する勢いになりつつあるわけですね。

今回の彦根市長選も、こうした潮目の変化を象徴する一つの出来事だったと言えるのかもしれません。

■選挙はモメンタム(勢い)がすべて

選挙というのは、単なる政策や実績だけで決まるわけではありません。ときに「勢い」「空気感」「流れ」といったモメンタムが、極めて大きな要素になります。

そして、このモメンタムはちょっとした敗戦で一気に崩れることがあります。

特に、いま石丸さんが目指しているのは国政進出。大きな挑戦を前にしたこのタイミングで、支援候補が敗れるというニュースが流れるのは、少なからず勢いに影響を及ぼすでしょう。

もちろん一回の地方選で全てが決まるわけではありません。

しかし「小さな敗戦」が積み重なり、「やっぱり石丸さんは厳しいのでは?」という空気が醸成されてしまうと、それを跳ね返すのは容易なことではないのです。

まあ、まだそこまで大きな影響にはならないと正直思いますし、石丸さんのことだから「次の一手」をすぐ考えるのだと思いますが。

■ただ、一気に潮目が変わる可能性も

政治における「潮目の変化」というものは、往々にして突然やってきます。

人気者だった政治家が、ある瞬間から支持を失い、批判の的になる。勢いに乗っていた新興勢力が、少しのきっかけで一気に失速する。

歴史を振り返れば、何度も繰り返されてきた光景です。

今回の彦根市長選での敗戦は、まだ「序章」に過ぎないかもしれません。しかし、ここから続く選挙で同様の敗戦が重なれば、石丸氏にとっては非常に厳しい局面が訪れる可能性があります。

今後、「再生の道」はどう進むのか。国民民主党や既存政党とのせめぎ合いはどうなっていくのか。

そして何より、次の国政選挙に向けてどのようにモメンタムは続くのか、あるいは回復できるのか。

注目して見ていきたいと思います。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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