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「年収の壁」与党案(公明党案)は複雑すぎるし副作用がある

日々のこと

にわかに出てきた「年収の壁」対策の与党案(公明党案)ですが、国民民主党との協議が破綻しても自公は法案を成立させるつもりのようです。維新の協力を得て。

結論から申し上げますと、私は維新はこれに賛成するべきではないと思います。強く押し返してほしいです。

「少しでも減税幅が増えるなら一歩前進」という考え方もあるかもしれませんが、これはあまりにも複雑で副作用が大きすぎます。

2年の時限縛りなども含めて、簡素中立という税制の基本から完全に逸脱しているのはもちろんのこと、

この制度設計だと現役世代や中間層はほとんど減税の恩恵を受けない一方で、現在の低所得者層や高齢者層に恩恵が偏り、また非課税世帯が増加することが見込まれます。

非課税世帯が増えるとなると、また給付金のバラマキや高額療養費制度で負担が大きくなるわけで、その財政インパクトはきちんと検証されているのでしょうか。

減税は進めるべきですが、中間層を含む現役世代にもっとも恩恵がいきわたる形で行うべきです。

維新と国民民主党が連携できる今回のラストチャンス。妙な制度設計はやめてシンプルな減税にするべきと、維新も与党案に反対の声をあげていくことを個人的には期待しています。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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