年明けから矢継ぎ早に、小池百合子都政の快進撃が止まりません。
本日はもっとも遠くから小池百合子都政を俯瞰的に分析できる落選陰キャである私が、その背景について筆を執ろうと思います?!
東京都「無痛分べん」費用を最大10万円助成へ 都道府県では初
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250111/k10014691221000.html
東京都独自で大学生などの海外留学費用支援へ 所得制限なし~25年度予算案
https://news.ntv.co.jp/category/society/8c8df3d0ed144dfbbc8380f3c2835eb7
いずれも賛否がある施策ではあるものの、子どもたちのために投資するのは業界団体にバラまくより余程良いと個人的には思う次第です。
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これだけの弾を撃ち込んでくるのは、都議選を控える選挙イヤーという事情もありつつ、それにしてもなぜここまで小池都政は様々な施策を打つことができるのでしょうか?
よく言われる「東京都は財政が豊かだから」というのは、部分的には正しいものの、すべての理由説明にはなっていません。
随分と前から東京都の財政はかなり余力がありましたし、少なくとも私が都議をやっていた序盤(2013年~)の時期にはすでに、余剰予算を何に使うか財政局がアレコレと悩み、結局は基金を積み上げていたような状況でした。
ではなぜ小池百合子知事になった途端、ここまで「目玉政策」が次々に出てくるように感じられるのか。
身も蓋もない言い方ですが、それは小池百合子知事が「強い」からです。政治的にも、選挙という意味においても。
新しい政策を打とうとすれば、どれだけ財政が豊かであっても「無駄遣いだ、バラマキだ」「そんな予算があれば◯◯の方によこせ」という批判が起きます。議会側への配慮も必要です。
基盤が盤石でない知事であれば、役人や議会与党に勧められるがままに冒険的な施策は避け、前例のある政策や基金への上積みをする「安全運転」を選択するでしょう。
実際、今回もバラマキ批判は起きています。しかし、小池百合子知事にはそんな批判を鎧袖一触できる盤石な「強さ」がある。
その強さは、都議会自民党≒都庁職員に支えられていた石原都政とも、猪瀬都政とも、舛添都政とも基盤が違う。公明党に多少の配慮が必要であっても、都議会自民党はもはや事実上「制圧」済み。
強さは好循環を生み、子育てクーポンや高校無償化あたりからもう無双状態に入り、批判を吹き飛ばすほどの支持が集まる状態になっているように感じます。
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都知事選挙で見せた圧倒的な選挙結果、そして都議会には第2会派として30名を超える直系都議たち。
今期で引退ではと言われながらも、もう一期続けようと思えば続けられる高支持率と年齢(これは政治ディールにおいては圧倒的に有利になる)。
小池都政に死角といった死角は見当たらず、勢いに乗る石丸新党が躓くとすれば、この都政に大きな不満を抱かせない小池百合子知事の存在が障壁になるでしょう。
この盤石な小池都政に対して、どのようなアジェンダで都議選で立ち向かうべきか。
各党様々な思惑が飛び交い、もちろん小池都政にも付け入る僅かな隙・やるべき政策はあります。そのあたりはまた近々に別の記事で。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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