まさかの戒厳令を発動した韓国大統領は、交代する運びとなりそうです。
こちらのテーマで先日Abemaプライムにも出演させていただきましたが、この強引な戒厳令の事例をもって我が国における緊急事態条項を否定することにはつながらないと考えています。
韓国憲法には国会議員過半数による戒厳令解除規定があったからこそ、今回早期の収束が図られた。日本にも権力統制型の緊急事態条項を早急に憲法に導入すべきだ。国民・維新・有志の会でまとめてある緊急事態条項には、国会による宣言解除規定も入っている。緊急事態条項が危険なのではなく、まともな緊…
— 菅野志桜里 (@ShioriYamao) December 3, 2024
先ほどのポストに色々なご意見ありがとうございます。せっかくの機会なので、読んだ上での補足。
①「そもそも緊急事態条項がなければ問題が起きない!」的なご意見がありますが、コロナ禍で緊急事態宣言4回出ています。緊急事態条項がなくても緊急事態宣言は出ます。…
— 菅野志桜里 (@ShioriYamao) December 4, 2024
その論考については菅野志桜里さんがパーフェクトにまとめてくださっているので、ぜひこちらをご一読いただければ幸いです。
権力を統制し、いかなる緊急事態においても権利や民主主義を守るためにこそ、憲法に緊急事態条項は必要不可欠なのです。
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さて、韓国大統領が無理筋な戒厳令に踏み切った背景が徐々に見えてきました。
>明らかになりはじめた戒厳令の裏側、尹錫悦大統領を突き動かしたのは陰謀論好きの政治系YouTuberだった可能性
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/85336
国会への軍隊派遣が話題になった一方で、実は中央選管を制圧することが狙いだった尹錫悦大統領。
トランプ氏も不正選挙を主張してアメリカが一時期大混乱に陥りましたが、韓国も…。戒厳令まで出して不正の証拠を出そうとした(そしておそらく出なかった)のですから、これは大変なことです。
まさに真偽不明な情報をもっともらしく脚色するのに動画・YouTubeほど適したものはなく、先進国の大統領すら影響をされうる時代に本当になってしまいました。
昨日も津田大介さんと絡んだくだりで少し触れましたが、「ウェブで政治を動かす!」がまさかこんな形になってしまい、そして今後『正常化』される見通しはまったく立っていません。
ポジティブに捉えれば面白い時代になったとも言えるし、ネガティブに考えれば恐ろしい時代でしかない。
一人の政治家(落選中)として、この狂乱の時代をどう乗り越え、スケールするか。悶々と考え続けていきたいと思います。悶々。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
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