明日から解散総選挙へまっしぐらになりそうなので、歴史的だった自民党総裁選挙を私なりに振り返って記事に残しておきます。
結果として、私にとっては3つの大きなサプライズを残して終わった総裁選でした。
・「勝ち確」と思われた小泉進次郎氏が大失速したこと
・高市早苗氏が事前予想を遥かに上回り、党員投票でトップに立ったこと
・その高市早苗氏を上回り、石破茂氏が最終的に勝ち抜いたこと
中盤から「三つ巴」と言われた戦いで、その三者にそれぞれ度肝を抜かれました。
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小泉進次郎氏については、マクロの戦略・ミクロの戦術の双方で誤算・失敗があったのだと思います。
マクロの戦略では、選択的夫婦別姓や解雇規制見直しといった、自民党員にウケないテーマを主力に掲げたこと。これはおそらく、陣営幹部の想像を遥かに上回る逆風になりました。
加えてミクロの戦術レベルでは、本人の討論力が弱すぎたこと。これは陣営も本人も誤算だったというか、まわりの議論レベルの高さと「大本命」として徹底マークされたこともあったのだと思います。
この2つが相まって、今回は3位という残念な結果になったものの、石破茂陣営に最後はついたことで踏みとどまりましたし、何より陣営メンバーも本人もまだまだ若い。
この経験をバネに、さらに強力な政治家になられるのだと思います。
そして高市早苗氏の躍進には驚きました。確かにテレビ討論を見ても、弁舌さわやかな上にハキハキと印象を残し、「安倍晋三後継」として保守層をガッツリ掴み取った感じがありました。
そしてリーフレット送付問題では、現職総理も含めてよってたかって他陣営の男性たちが「虐めている」ように見えたのも、判官贔屓な党員たちからむしろ支持を集める結果になったように思います。
党員投票も2位までは予想していましたが、都市部を中心に票を伸ばしてなんと石破茂氏まで喰って1位。この開票午前中の勢いを見て「こりゃ総裁は高市さんだな…」と私は思ったものです。
しかし、最後のサプライズが待っていました。
決選投票で、なんとなんと、国会議員に不人気と言われていた石破茂氏が大逆転!!
これは正直、党内力学とか旧派閥の論理とか色々とあって、岸田・菅VS麻生・茂木というキングメーカー対決の代理戦争となり、右傾化を警戒した穏健票が石破茂氏に乗ったことでこの結果が出たのだと思います。
ただその背景には、粘り強く挑戦し続けた石破茂氏の努力があったことは間違いなく、この大きなサプライズを勝ち取った新総裁に心からエールと祝福を送りたいと存じます。
おめでとうございます。また9陣営すべての候補者とメンバーに、本当にお疲れ様でした。
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…とまあ、しばらくは祝福と敬意をもって国会論争をしたかったんですがね。
前言を翻して、党利党略で解散する石破茂さんのことは、いきなり不信になりそうです。
10.27投開票で解散総選挙、確定報道が出始めた。昨日のツイートは怒られたので反省しています。弱気に取られていたら申し訳ありません。
自らの前言を撤回し、「裏金脱税隠し解散」に踏み切る石破茂総裁に、その決断を後悔させる結果を出す。…
— おときた駿(日本維新の会 政調会長・衆議院東京1区支部長) (@otokita) September 29, 2024
明日以降、徹底的に闘っていきますよ。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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