総裁候補に名乗りをあげている河野太郎氏が、金銭解雇の導入を含む解雇規制の緩和について言及しています。
私はこれは日本の成長に不可欠であると考えており、強く賛成の立場です。
これまで労働組合を始めとする多くの団体が反対してきたこともあり、与野党問わずこの課題に正面から向きあう政治家・政党の存在は極めて希少でした。
「日本の解雇規制はOECD諸国等と比べても強くない」
「解雇規制の強弱と経済成長・賃上げに関係はそれほどない」
などの主張も見られますが、確かに「実定法」で見れば日本の解雇規制は強くない(労働法では30日前までに予告すれば解雇できる、契約自由が定められている)ため、そういう結論を導く識者もいます。
しかしながら、日本の実態としては、裁判所が「整理解雇の4要件」などを判例として解雇に対して極めて厳しい態度を取るため、事実上、企業側から解雇することが極めて困難になっています。
なので「解雇規制の緩和」が意味するところは、労働法を変えるということではなく、「金銭解雇をきちんと制度化する」ということに尽きます。
河野太郎氏はこの点をわかってて発言されているように思えるので、少なくともこの論点については、総裁候補としての河野太郎氏を高く評価したいと思います。
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ただ、河野太郎さんは前回の総裁選挙でも年金改革をぶち上げ、残念ながら尻すぼみになった経緯があります。
今回は総裁選の論争の中でも一歩も引かず、ぜひ他の総裁候補が労働市場の流動化・金銭解雇の導入についてどのようなスタンスを持っているのかを、白日の元に晒していただけることを強く期待する次第です。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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