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解釈や類推適用で憲法が変わっていくことを許すのは、立憲主義でも国民主権でもない。正面から憲法改正を問う国民投票を

日々のこと

憲法記念日でした。NHKの憲法記念日特集に出演し、75分にわたって他党の国会議員と憲法改正を巡る諸テーマについて意見を交わし、有意義な議論ができたと思います。

緊急事態条項については、「緊急事態条項は独裁を生み出すためだ!維新が言っていることはデタラメ!」というのがバズっているようですが…

何度も説明しているように、緊急事態条項(議員の任期延長)は、いかなる緊急事態においても、国会機能を維持して権力の暴走を防ぐためのものです。

恐ろしいのは一部の人が幻想で創り上げている『緊急事態条項』ではなく、緊急事態時に明確なルールがない中で、なし崩し的に人権が制約されていくことです。

最高法規たる憲法に、行政や権力者の限界と、緊急事態時の立法機能を書き込んでいく必要があります。

私たちは新型コロナのパンデミックで経験した、一部の人権がお願いベースで次々に制限されていった、あの失敗を繰り返してはいけません。

またもう一つ申し上げたのは、憲法改正や国民投票が行われることなく、解釈や類推適用によって憲法の中身が変わり続けているのは異常だということです。

立憲主義、国民主権の立場に立つのならこそ、憲法の中身がなし崩し的に変わっていくことを許さず、正面から国民投票で信を問うことを繰り返すべきではないでしょうか。

民投票を行い、否決されることを恐れている方々がいるのかもしれませんが、二の足を踏む必要はまったくありません。

私たちは大阪で、いわゆる大阪都構想をめぐる住民投票を実現しました。敗れた後も二度目の投票を実施し、民主主義は確実にレベルアップをしています。

どんな結論になろうとも、国民が、住民が自らの手で未来を決める、憲法の在り方を決めるということは、かけがえのない経験になるはずです。

堂々巡りに入りつつある憲法改正の議論には一度、区切りをつけて、国民の判断を仰ぐ国民投票を実施するべきだと、最後にもう一度申し上げたいと思います。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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