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被害者側に「◯◯せよ」と自らの価値観・行動を押し付ける『リベラル』たちへの違和感

日々のこと

先日の他党の代表質問の中で、気になるものがありました。麻生副総裁による上川陽子大臣への容姿にかかわる発言を咎める内容です。

麻生副総裁の発言が不適切であったことは論をまちません。まあそれを糾弾した議員自身が、過去に菅内閣を「おじさん」呼ばわりしていたことが発覚したのですが、それはそれとして。。

その議員が答弁を求めた相手は、被害者であるはずの上川陽子外相。「なぜ抗議しないのか」と自分の経験や価値観を披瀝しながら迫る態度に、私は強い違和感を覚えました。

加害者が批判されるのは当然のことですが、政治家とはいえそれに対して被害者がどう振る舞うかまで批判する・押し付けることが適切なのでしょうか。

それは価値観の押しつけであり、リベラル・多様性とはもっとも遠い態度です。

セクハラや性被害を受けて傷ついている方に対して「抗議の声をあげるべきだ、被害届を出すべきだ」「そうしないとさらに加害を助長することになるぞ」と迫ったら、それこそ二次加害でしょう。

上川陽子外相だって本当は傷ついているかもしれないのに、それに寄り添わずに自分たちの価値観を披瀝するためにやり玉にあげる。対する上川陽子外相の

「田島議員、ぜひWPS、一緒に頑張りましょう」

という答弁は流石の一言で、役者が違いました。それに対して「正面から答えていない、答弁漏れだ!」と抗議をする野党は恥の上塗りをしていたと言わざるをえません。

他山の石とし、来週からの予算委員会質疑の準備を進めていきたいと思います。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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