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「維新版 政治改革大綱」を発表。政治資金・選挙制度・国会運営を三位一体で改革し、政治腐敗を浄化する

日々のこと

本日29日、日本維新の会の政治改革案である「維新版 政治改革大綱」を発表しました。

掲載ページはこちら
https://o-ishin.jp/policy/#kaikakutaiko

平成元年に発表された自民党「政治改革大綱」を超える内容を目指し、書きも書いたりで最終的に1万文字を超える大作になりました。

他党が主に政治資金にかかる問題にフォーカスをあてて「政治改革案」を策定しているのに対して、政治資金・選挙制度・国会運営を三位一体とする包括的・網羅的な改革提案になったと自負しています。

読む人が読めばわかるかもしれませんが、かなり平成元年の自民党「政治改革大綱」をオマージュしつつ、エッジを効かせた維新らしい文面になっていると思います。

さすがに連日の寝不足→予算委員会質疑で力尽きて、記者会見はいつにもまして早口になっておりましたが…

せっかくなので序文はこちらに貼り付けておきます。お時間があるときにぜひ「維新版 政治改革大綱」全文をご一読いただければ幸いです。

維新版 政治改革大綱
序文

【現状認識】

 我が国の政界はいま、過去に類を見ないほどの激震に晒されている。令和5年に発覚した自民党の派閥と所属国会議員たちによる政治資金パーティーの不正な売上操作と、キックバックによる多額の裏金づくりは、国民に今なお大きな衝撃を与え続け、信頼回復への端緒すら見出すことができない。この疑獄事件をもって「リクルート事件の再来」と呼ぶ者もあるが、今回の事件は大企業や外部組織が介入するのではなく、政権を預かる与党・自民党の議員たちが永年にわたって意図的かつ組織的に違法な裏金づくりに勤しんでいたという点で、より深刻な政治不信を招く極めて悪質なものであり、到底看過できるものではない。

 翻ってその自民党は、まさにリクルート事件を受けて平成元年5月に「政治改革大綱」を発表している。その中でも派閥の弊害解消や政治資金のあり方、選挙制度や国会運営に渡るまで多岐に渡る改革提言が提示されていたが、残念ながらそのほとんどの改革は実行されることなく今日に至り、派閥と所属議員による多額の裏金づくりが発覚にする事態に陥った。長期にわたり政権を与りながら、金権政治を打破することがまったくできなかった自民党では、もはや政治改革を完遂することは不可能であると断じざるを得ない。

 今こそ自民党にかわる責任政党が先頭となって、口先の改革案を提言するだけでなく、真の国民目線・納税者目線で政治を浄化し、腐敗の撲滅を断行することが我が国の未来をひらくために必要不可欠である。 

【改革の方向性】

 頻発する「政治とカネ」問題に対して、国民の不信・不満が頂点に達していることは明白であり、政治資金改革は避けて通ることはできない。しかしながら、この問題を政治資金パーティーや政策活動費、政治資金規正法の問題だけに矮小化しては、政界刷新にたどり着くことは不可能であろう。なぜならば、政治に金がかかる金権政治、そしてぬるま湯・馴れ合い・もたれ合いを生み出す癒着構造は、与野党の勢力が固定化して政権交代が起きない緊張感の欠如から生み出されており、それは選挙制度や国会運営と切っても切り離せないものだからである。

 したがって、①政治資金のあり方 を見直すのはもちろんのこと、我が党は②選挙制度改革 ③国会運営の抜本改革まで幅広く提言を行うこととした。とりわけ議員が自分の身分に固執するように設計されている選挙制度や昭和の時代からほとんど変わらない国会運営は、国民目線で見れば金と時間ばかりを浪費をする極めて非合理的なものに映っており、この改革を前に進めることは国民から広く受け入れられるものと確信をする。政治資金の問題は、我が国を取り巻く政治構造と腐敗の「出口」「表層」に過ぎず、その根底にある構造問題を丸ごと解決して政治を浄化するという基本理念のもと、政治制度全般の改革をここに提言する。

【改革への決意】

 元号が令和へと変わり、テクノロジーの進化とともに社会の様相は大きく変わっていった。にもかかわらず、政界や国会運営、そして「政治とカネ」を巡る状態は、まるきり昭和の時代から時計の針が止まったままである。長らく権力を掌握してきた自民党は、自分たちの身分に代表される既得権を守るための仕組みを政界の隅から隅まで張り巡らし、未来志向で合理的な改革を拒み、本来大切にするべき民間感覚を失った。そうした既得権志向、先送り体質の自民党によって政治改革大綱が策定された平成の時代は、まさに「宿題をやらなかった夏休み」である。政治改革の必要性を自ら認識しながらも、それを実行することができず、惰眠をむさぼり改革を先送りにした。この歴史的事実は、この上ないほどにしがらみから抜け出せない惰性の政治を象徴している。

 しかし、これ以上の先送りは許されず、現在の延長線上に解決策はない。我々は重大な決意のもと、目の前に山積する課題の解決と、前例にとらわれない抜本改革に全身全霊で取り組み、負の遺産を一掃する。

 それは一党派だけの提言・行動では完遂できるものではない。与党ですら打破できなかった構造を動かす改革の道のりは、決して平坦なものではないが、改革の必要性は党派を超えて心ある議員たちに共有されていることを我々は信じる。野党のみならず、与党に所属する改革派の議員とも叡智を結集し、今こそ自らの身分・待遇を捨て去る覚悟で、国民にあたらしい政治の姿をしめすときである。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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