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点字ブロックから手すりが?!見えてる自分に「見えていなかった」コト

日々のこと,

政治家が毎朝通勤時間帯に駅に立っているのは
どんなに綺麗ごとを言っても半分は次回の選挙のためと言えます。

色々な主義主張はあるものの、見方によってはマイクで騒音を発生させ、
チラシという名のゴミを撒き散らしてるだけなわけですね。
(言い過ぎか?)

とはいえ、毎週毎週同じところに立っていれば
顔なじみになって信頼関係(のようなもの)ができて、
文字通りの「貴重なご意見」がもらえたり、勉強になることがあります。

毎週月曜日に街頭活動を行う十条駅の北口は
目の不自由な方が比較的多く利用されているのですが、
今朝はそのうちのお一人が話しかけて下さいました。

「ねえ、そこの点字ブロックの手すり、おかしいと思いません?」

…??

写真 (1)

はっ!
点字ブロックから手すりがはえてる!!

去年から死ぬほど十条駅前に立っているのに、
お恥ずかしながら今朝その時までまったく気が付きませんでした…。

目の不自由な方は当然、点字ブロックを頼りに歩いているので、
あの手すりに激突する方が自分以外にも大勢いるとのこと。
毎日使ってわかっていても、やはりなかなか避けられないそうです。

その方が昨年、JR十条駅と北区役所に陳情を入れたところ、
当面の応急措置として手すりに目立つように緑のテープで
縞模様をつけてくれたそうな。

写真 01

なるほど、これなら目立つし大変親切…。
って、ちがうだろーーーーー!!(全身全霊の突っ込み)

対象者、主には目の不自由な方ですから!
模様や色をつけても、見えませんからねっ!!
(まあ、スポンジを巻いて一部でも柔らかくする意図もあったと思いますが)

というわけで、駅頭が終わった後に早速北区役所に問い合わせ。
どうやら駅長が年末に変わったこともあって対応は未着手状態にも関わらず、
役所側はJRがすでに対応済みだと勘違いして、対応の後追いしていなかった模様…。

結果的に北区役所が、改めてJRに対応を要請することで話がまとまりました。
手すりは手すりで必要な高齢者の方が多いので(手すりが出来たのが後)、
点字ブロックの配置を見直す方向で対応が進むことになりそうです。

しかしながら改めて反省&驚愕したことは、毎週駅に立ちながら
こんな当たり前の「おかしなこと」を見落としていた点です。
おそらく、駅を利用する多くの方々も、同様に気にしたこともないでしょう。

見えているはずの自分たちに見えてないことが、
目の不自由な方々にこそ見えていたりする。

そんなことを痛感し、改めて視野を広く持つ、
立場の違う人を思いやることの大事さを認識した街頭活動でございました。
と、珍しく真面目なことを書いてみる^^

そんなわけで、多少騒音でご迷惑をおかけしつつも、
今後も地道な街頭活動は継続して参ります。週に3~4回は
北区の駅に出現しますので、どなた様もお気軽にお声掛けください。

それでは、また明日。

【5月20日 13:40追記】

この点字ブロックに関しては

「障害物があることを示す点状ブロックなので、障がい者が
 この上を沿って歩くものではない。これはこれで正しいのでは?」

といった指摘がありました(沿って歩くのは線上ブロック)。
しかしながら、

・障害物を示す点状ブロックでも、その「中」に障害物があるのはおかしい
(普通は障害物の直前に設置をして、その先にあることを警告するはず)
・以前にはなかったものを増設しているため、全盲の方々は
 そこには障害物(手すり)がないと判断して歩行している。警告を変えないのは不適切

という二点から、ここについては対応が必要と考えます。
役所やJRの対応に進捗がありましたら、またご報告いたします。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 40歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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