こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
衆議院ではもはや消化試合となった内閣不信任案が粛々と否決される一方、三銀では防衛財源確保法やLGBT理解増進法案などの重要法案が可決しました。
LGBT理解増進法案については、改めてブログかYouTubeで振り返り・整理をさせてもらうとして。
今日は先般発表された政府案の少子化対策の対案となる「維新版・異次元の少子化対策」を小倉まさのぶ少子化担当大臣に手交してきました。
「次世代への徹底投資による負担軽減」「所得を増やす労働市場改革」「価値観をアップデートする社会制度改革」の3つの切り口と、財源論について提言をする内容です。
政府案には給食費の無償化検討や出産費用への保険適用など、維新がこれまで主張してきたことの一部が取り入れられましたが、「異次元」といえる内容にはなっていません。
現役世代の未来予測を変えるためには、所得制限のない大学院までの教育無償化(大阪モデル)などを大胆かつ早急に全国に導入する必要があります。
また、若い世代の賃上げを実現し、妊娠・出産・育児などで流動性が高い女性が活躍するためには、昭和の慣行を打ち破る雇用の流動化(セーフティネットを完備した上での解雇規制の緩和)が必要不可欠です。
そして少子化対策は何も、お金をかけてやることばかりではありません。制度をアップデートすることでできる対策はあります。
それが同性間でも異性間でも使えるパートナーシップ制度(日本版PACS)や維新版・選択的夫婦別姓制度の導入です。
婚姻や家族形成へのハードルを下げることでアプローチをしていく少子化対策にもしっかりと取り組むべきではないでしょうか。
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また、本提言の大きな特徴の一つは財源論に具体的に踏み込んだことです。
政府は財源を示すのは年末に先送りするなど、明らかに財源論から逃げている上に、結局待っているのは社会保険料の負担増である可能性が高いです。
今回は
・政府は医療保険への負担増を検討していること
・各種社会保障制度や医療には多額の財源が投下されていること(医療は40兆円!)
・この分野はマイナンバー制度の徹底活用やデジタル化で質の向上とムダ削減ができる余地が非常に大きいこと
等の理由から、まずは下記のような歳出歳出改革メニューを例示しました。
- マイナンバー活用と歳入庁設置による年金徴収等の適正化・効率化 約4兆円~
- 重複・多剤投薬(ポリファーマシー)の発見・削減 約0.7兆円~
- パーソナル・ヘルス・レコード(1国民1カルテ体制)の導入 約0.3兆円~
- 医療現場におけるオンライン診療の促進 約0.9兆円~
こうした合理的な改革は国民や患者には有益な一方、業界団体や既得権益者は強く抵抗します。また、マイナンバー制度を否定してアナログに戻り、政局化しようとする一部野党も抵抗するでしょう。
維新はそこにしっかりと切り込む姿勢を明確にし、負担増には一切頼らない少子化対策の実現を目指していきます。
詳細はぜひ提言書全文をご一読ください。
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なお、今回示した改革による財源確保メニューについては例示の一部であり、衆院選に向けてさらに内容をブラッシュアップしたものをお示ししていきたいと考えています。
同年代の小倉大臣は和気あいあいと提言書を受け取ってくださいました。
政府・政策を少しでも動かせるよう、引き続き尽力してまいります。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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