こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
立候補予定者の主張・記者会見も一通り拝見しましたので(吉田とよふみ代議士は今日時点で推薦人確保の見通しが立っていないとのことで、ここで一区切りとしました)、私自身も代表選への立場を表明したいと思います。
結論から申し上げますと、私自身は出馬せず、馬場伸幸共同代表を支援・支持します。
ここに至るまで悩みに悩み抜いて参りましたし、誰よりも目立つことと名前を売ることが大好きな軽薄な男…言い過ぎた!「お祭り男」としてはもちろん自分が立候補することも考え、ありがたいことに沢山の後押しもいただきました。
柳ヶ瀬先輩とも長い時間話し合って、「柳ヶ瀬さん、東京を代表して出てくださいよ!」ということも言ってきたのですが、結論としては前述の通りに。
この結論に至った理由を、大きく3つに分けて説明いたします。
■結束と継続を重視した
そんな「主戦論」だった私の考えに変化が芽生えたのは、立候補者が名乗りを上げ始めた時です。
その際、SNSや記者会見で松井代表を始め、個人名をあげながらかなり踏み込んだ現状批判というか、強烈な提言・指摘がなされ、率直に「あ、これはまずいな」と危機感を覚えました。
前向きな提言・議論でワッと盛り上がる代表選であれば、沢山の方がとにかく出馬して盛り上げるというのもありえたと思いますが、ここで私は「選挙後のことを考えて動くべきではないか」と考えを切り替えることになります。
「激しく議論をしても、終わった後はノーサイド」というのはどこまで言っても理想論で、人間ですから必ずしこりや何らかの感情は残ります。名指しをされれば、その当事者やその周囲にいる方はなおさらに。
これは私の完全に推察ですが、松井代表も以来そのこと(代表選の過激化による戦後のしこり)を気にされているのではないかと感じています。
7月下旬の記者会見から、代表選についてことさらに釘を刺すような発言が増えたのは、自身に批判が向いたこともあれど、やはり終わった後のことを心配されたのではないでしょうか(繰り返しになりますが、これは私の主観的な受け止めです)。
この時点で私は、結束と継続を重視するべきと考え、自身が出馬する、あるいは自分に親しい人を擁立して激突するという選択肢がほぼなくなりました。
■大事なのは候補者の数ではなく、論点が出揃うかどうか
代表選の論点・争点という意味では、本日の梅村みずほ議員の記者会見での提案で概ね出揃ったのではないかと感じています。
大事なのは候補者がたくさん集まることではなく、きちんと建設的な論点が示されるかどうかだと思っていて、その点では例えば梅村予定候補が示した
「予備選の導入」
などは個人的にも検討して欲しい項目ですし、党内DXやパワハラ対策も加速していかなければいけない重要施策です。まだ着手したばかりだったので、ぜひ、党改革PTで継続して取り組ませていただきたい。
足立康史議員が提言している党員投票の仕組みも、党員がより意思決定に携わる機会を増やすという点においては、議論・検討に値する面もあるのではないでしょうか(導入する代表に相当なリーダーシップがないと、根本的な意思決定を委ねることは困難と思料)。
また梅村みずほ議員は一期生で年齢も近く、ダイバーシティという観点を象徴する候補として一つの対立軸を示す存在でもあります。
こうした点も踏まえ、私自身やその周囲が出馬する必要はなく、十分に活発な論争が行われるだろうと考えました。
■大阪VS東京(その他の地域)という対立軸は実は存在しない
「候補者が大阪ばっかりではダメだ!東京からも手をあげろ!」
というのは至極ごもっともで一理あるものの、実は党内には「大阪VS東京」みたいな対立軸ってまったく存在しないのですよね…。
私も維新に入る前に「維新は大阪が絶対だ、東京モンが入ったって何もできないぞ」と散々言われたりしたのですが、この3年間、大阪が絶対でその他の地域が虐げられていると感じたことはただの一度もありません。本当に。
そうは言っても外部からは「大阪の政党」と思われていることは事実で、それを覆すわかりやすいプロモーションとして東京の議員が代表選に出る価値は大きいということは理解しています。
ただ、その価値よりも一点目の「結束と継続」の方が優先順位が高いと今回に関しては判断したことになります。
■
以上はなんか読み返すと「自分が出ない理由」が中心になってしまいましたが(汗)、結束と継続のためにも、また政治家としての能力・経験値・人望を考えても、今回は馬場伸幸予定候補が代表になるのがベストだと考えます。
馬場予定候補が掲げている路線は、先の定例党大会で藤田文武幹事長から発表した中期経営計画の完遂です。「地方組織の強化」も「民間経営手法の積極導入」もまだ道半ばであり、これが進めば見違えるような政党・組織が出来上がるのではないかと思っています。
ここに他の代表候補が提言している内容で、良いものを取り込んでいくことができれば、まさに鬼に金棒。
昨年の党三役が一新された人事のように、見た目には劇的に目新しい変化が起きなくとも、「強くしなやかな維新」を創り上げていくためには、ここは馬場伸幸予定候補のもとで一致結束して前に進んでいくことが重要です。
代表選挙では、私も馬場伸幸共同代表の当選を目指してその理念・方針を党員の皆様に幅広くお伝えできるように活動をして参ります。
何とぞご指導ご鞭撻と、維新の代表選挙への引き続きのご注目のほど、宜しくお願い申し上げます。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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