こんばんは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
本日で150日間の通常国会が閉会となりました。会期中は官僚の皆さまの負担が多大なるものになりますので、まずは関係各所に心からお疲れ様でしたと申し上げたいと思います。
しかし残念ながら今国会は、終始政府与党ペースで閣法はすべて通ったものの、それゆえに重大な積み残しが生じてしまいました。
それが調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費・文通費)の問題です。
4月、補欠選挙が行われて新人議員が誕生することも関係して、維新も「会期末までに領収書公開・残金返納についてもセットで法改正を行う」ことを条件に、日割り・名称変更を先行させる法改正に合意しました。
「文通費」改革は煮詰まらず まもなく国会閉幕
https://www.fnn.jp/articles/-/374612
>しかし、去年の臨時国会から野党側が求めていた「日割り支給」「使い道の公開」「使わなかった分の国庫への返納」という“3点セット”のうち、「使い道の公開」と「使わなかった分の国庫への返納」については、「今国会中に結論を得る」という合意がなされ、協議を継続することになった。
>この時、自民党の高木国対委員長は、「『結論を得る』というのは法改正を行うということか」との記者からの質問に対して、「もちろんそういうことだ」と述べている。
こちらの記事に詳しく書いてありますが、維新だけが勝手に言っていることではなく、明確にこの時に自民党の責任者が「今国会中に法改正を行う」と表明されています。
それを「使途の範囲が決まらないと、領収書公開はできない」云々とできない理由を並べて結論を先送りにし、総理まで
「議論の期限を区切るものではない」
などと発言しているのですから、これは完全な「騙し討ち」であり、国民に対して嘘をついたことに他なりません。
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週刊誌ネタで攻撃することは趣味ではありませんが、ここまで頑なに自民党が文通費の使途公開をしたがらないのは、例の「パパ活議員」のような使い方をしているからではないかと勘ぐってしまいますし、実際にそう思われても仕方ないはずです。
やましいことがないなら、公開できるはずでしょう。使途の範囲だのということは、公開して有権者の意見を聞きながら・走りながら決めていけばいい。
維新は今年1月分からの文通費の自主公開をスタートし、やれ冷蔵庫や寝具は税金の使い道として正しいのか等、様々なご意見や批判が噴出しています。
これこそあるべき姿。
批判を受け止めて検証し、改善しながら改革を前に進めていく。公開しないから批判すら起きない自民党や一部野党と、果たしてどちらが誠実なのでしょうか。
私たちも甚だ不完全や政党ではありますが、傷だらけになりながらも約束を守っている一点で、他の国政政党よりずいぶんとマシだと断言できます。
私たちも自民党に騙されて、4月時点の法改正に賛成してしまったことは大きな反省です。自らの不明を恥じながら、変わらない国会を参院選の争点として、議員特権廃止を旗に掲げて闘い抜きたいと思います。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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