先週末は埼玉県秩父市から市議会議員選挙に挑戦予定の
大学同級生、清野和彦くんの激励に埼玉県秩父市に行ってきました。
清野和彦の秩父への約束
http://ameblo.jp/kiyonokazuhiko/entry-11759292439.html
…が、おりしも秩父は先の大雪で深刻な雪害があった地域。
山梨ばかりが話題になりましたが、もっと東京から近い
秩父もインフラが遮断されるなど、深刻な状況になっていたのですね。
大雪から2週間以上が経った今も、市内には多くの積雪が。
除雪ボランティアの方々や、地元の工務店が出した重機・トラックの姿も。
瓦が崩れ落ちている民家や、天井が完全につぶれた駐車場がたくさんありました。
大学時代からボランティア野郎だった清野和彦くんは、
自分の選挙の準備もそっちのけで
「市民災害救助隊ちちぶ」
を自発的に結成。Twitterなどを通じて集まった有志を組織化して
毎日除雪のボランティアや、災害情報を発信する
ツイキャス番組の配信を行っているそうです。
夜はツイキャス放送にもゲスト参加。
災害状況の報告から始まり、行政の災害対応や
その後の街づくり、地方行政のあり方にまで話は広がりました。
秩父でもこの「予想を遥かに超えた災害」に、行政は機動的に対応できなかったようです。
高齢化の進む秩父では、地域の消防団のマンパワーもすぐに飽和。
また、埋まってしまった民家の高齢者などからSOSがあっても、
「Aさんのうちは雪かきしたのに、Bさんのうちはやらない」
という対応が行政にはできないため、
本当に困っている人を助けることが困難です。
そこで、NPOやボランティア団体の力が必要になる。
この災害時でも公平・平等にしか対応できないというのは、
行政セクターの最大の弱点でもあります。なんでもかんでも
行政が出来ればいいのですが、残念ながらそれは不可能です。
もちろん、「想定外」をなくしていくことは大事です。しかしながら
「想定して準備する範囲」を広げれば広げるほど行政コストは膨らみ、財政を圧迫していきます。
これから先しばらくは少子高齢化が確実に進み、
地方自治体の財政状況の好転が難しい状況では
どうしても行政をスリム化していかざるを得ません。
「自助→共助→公助」ということが言われるようになりましたが、
まずは自分の身は自分で守ること、地域のみんなで助け合うこと。
それでダメなら初めて行政に頼る、という意識付けが重要になってくると思います。
なんでもかんでも行政に対策を押し付けるのではなく、
「まず、自分たちで何ができるのか」
「地域として、どのように対応していくか」
を話し合うことが大事ですし、行政はそうした仕組みづくりを
バックアップする「黒子」になっていくべきだと個人的には考えています。
「地域で助け合うといっても、お年寄りしかいない過疎地域はどうするんだ?」
という壁が立ちはだかるでしょう。
今後は、そうした方々に人口集積地帯に移住いただくことも、
真剣に議論する時がくるかもしれません。
色々な地区に人口が拡散すればするほど、行政のコストは上がります。
極端な話、山奥に一軒民家があるだけで、そこまでライフラインを引いて
それを維持管理しなければならないからです。
また、そうした「飛び地」があると、
災害時に対応が困難になることはご承知の通りです。
いわゆる「コンパクトシティ」的な政策になると思いますが、
市民が自由に住む場所を選ぶ権利を侵害しない範囲で、どのように
街づくりを行っていくか。秩父に限らず、東京でも課題になってくるのではないでしょうか。
ともあれ、20年後、30年後を担う人材が
政治の世界に増えることを喜ばない理由はありません。
地元を愛し、自分の身を投げ出しても尽くしたいと思う
若き政治家の誕生を祈ってやみません。
東京から駆け付けた、大学時代の仲間たちと。
(オトキタは風呂上りのため、髪型にやる気なし…)
がんばれ、清野和彦!
それでは、今日はこの辺りで。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
twitter @otokita
Facebook おときた駿
Instagram @otokitashun
買って応援!
下記リンクから飛んで、Amazonにてお買い物をしてみてください。
発生した収入は、政治活動の充実のために使用させていただきます。
Amazonでお買い物