こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
本日は東京都内の感染者数が920名となり、アルコール類の原則提供禁止という話から、一気に緊急事態宣言の発令まで話が進みました。
仮にこのまま「前回同様の」緊急事態宣言に突き進むのだとすれば、政府の無為無策ぶりには言葉もありません。
先月、感染者数が「下げ止まり」の状態で緊急事態宣言を解除した時点で、リバウンドが7月上旬のタイミングで来ることはわかりきっていました。
そこで選択肢・政治判断としては、ワクチンが高齢者を中心にかなり行き渡り、病床も逼迫していないので、イギリスのように「行動制限はしない」方針を取ることもありえたはずだと思います。
しかしその決断ができず、結局緊急事態宣言に突き進むのでしょう。
であれば、5月の段階から大型の補正予算を組み、新たな経済対策を仕込んでおくべきでした。
今から予備費を投入して弥縫策の補償を用意したところで、大都市では実際の振り込みがいつになるかもわからない。
ワクチンを接種済の人たちは、行動制限をするインセンティブはなく外出する。
お店側は、そうした人たちをターゲットに商売をした方がメリットが大きい…となれば、
私も宇佐美さん同様、今回の第5波が感染者数としてはもっとも多くなる可能性も高いのではないかと思っています。
この事態を防ぐためには、ワクチン接種を大都市圏に集中するという政治判断もありえたはずですが、これも決断できず。
ここまでの政府の対応は、オリパラを有観客にこだわっていることも含めて、まったく評価できる部分がないとすら言えます。
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そして東京都は東京都で、小池知事がまんえん防止措置の延長に伴い、またも補正予算を独断で「専決処分」をする見込みとのこと。
お金がないといいつつ、その中身は議会に精査すらさせずに専決処分。もうやりたい放題です。
選挙によって議会構成が変わり、先の日曜日に当選した人たちに7月下旬にメンバーが入れ替わると、自公都ファ「以外」で臨時議会の招集要件を満たす人数になる=専決処分ができなくなるため、その前に通しておこうという魂胆なのでしょう。
政府と東京都政の機能不全に、そしてそれに対する自分の力不足に唇を噛むばかりです。
少なくとも緊急事態宣言に突き進むなら、減税などを含めた徹底的な経済対策や補償に関する力強いメッセージは必要不可欠です。
国会は閉会中ですが、できる限りの提案を続けてまいります。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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