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「マリオはやめて、ドラクエにします。同じ『ゲーム』だから良いよね」で納得できる?皇室と女系天皇について

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

加藤氏、女系天皇も憲法上は容認
https://nordot.app/772734869954953216

加藤官房長官が、「女系天皇も憲法上は容認される(ただし法律=皇室典範では男系男子に限定されている)」と発言したことが議論を呼んでいます。

同性婚などの社会政策には比較的リベラル・推進の考え方を持つ私ですが、女系天皇については極めて慎重な立場であり、官房長官の発言は問題が大きいと感じています。

そもそも理性だけで合理的に考えれば、国民の統合としての皇室や王様なんて現代にはそぐわないわけですけども、「それでも続いてきたもの」には意味があるし、一定の敬意と権威を維持できているのは「続いてきたから」です。

これだけ全国民に愛され、統合の象徴として機能している天皇・皇室が存在することは社会統治としてプラスが極めて大きく、失われれば文字通り二度と取り戻せないものでもあります。

と、ここまでは多くの方が合意すること(天皇・皇室なんていらないという人は少数派)だと思うのですが、

「天皇・皇室の重要性はわかったけど、続けられるなら男系でも女系でもいいじゃんね」

という意見が出てきます。
※ちなみに「男性・女性」と「男系・女系」は別物であり、歴史的に実績ある女性天皇の即位には私も反対でありません。

参考記事:
「女性」天皇と「女系」天皇の違い、あなたは説明できますか?

https://www.gentosha.jp/article/16501/

しかし、この「続く」ということの定義が核心であり問題なのです。

古来から例のない「女系天皇」を認めること、それは果たして「継続している」と言えるのでしょうか?

曽根氏「女系天皇誕生なら新たな王朝」皇位継承ヒアリング 専門家らの主な意見
https://www.sankei.com/article/20210601-QTQCPC3RLBJUJJQZDXHUMCS43E/

私の考えもこの曽根氏のものに近くて、そもそも「女系天皇」という言葉自体がミスリードであり、それは「別の皇室(王朝)が始まる」ということが正確な表現だと思います。

男系に継承されてきた天皇・皇室は、男系に継承するというルールで続いてきたからこそ現在の天皇・皇室なのであって、女系にバトンタッチするなら「別の皇室」がスタートします。

そして別制度(女系)が許容されるとなると、そもそも「血縁」にこだわる必要があるのかどうかも怪しくなります。「近親」という血筋にはこだわるけど、男系にはこだわらないというのもよくわからない話です。

そういう新しい制度で皇室を再スタートするなら、もう血縁とかにもこだわらずに国民投票で次の天皇を決めたら?という話にもなります。

なんと民主的で、現代の価値観に沿った「身近な」皇室でしょう!

しかしそれが今の天皇・皇室と同程度に権威を保ち、国民から統合の象徴として愛されるかと問われれば、私は極めて懐疑的です。

繰り返しになりますが、近親という理由だけで「女系天皇」が認められるという考え方それ自体が、もはや根本的な枠組みの変更であり、継続性の観点から問題があると思っています。

例えて言うなら(くだけた言い方で失礼があれば申し訳ありません)、

「マリオは終わりだけど、次はドラクエを続けます。同じ『ゲーム』だからいいよね」

というようなもので、マリオが好きでやっていた人たちが納得して続けてくれますか?という感じでしょうか。

また、「男系・女系」という言葉づかいを前面に押し出すから、ジェンダー問題などにも巻き込まれるのであって、これはあくまで系統における枠組みの問題と捉えた方が良いのではないでしょうか(私を含めて『女性』天皇に反対している人は多くありません)。

ちなみに

「女系を認めて、次はもう愛子天皇で」「愛子さまが天皇になるのを見たい!」

という意見、一般の方なら素朴な考えで良いのですが、政治家・議員でもたまにいまして。

これは現存する皇位継承順位を入れ替える=皇位簒奪という、世が世なら確実に血が流れる恐ろしい発想ですので、私は強く反対します。

じゃあどうやってお前は皇室を維持するのだ?と問われれば、私自身は旧宮家の皇室復帰がもっとも現実的な解決策だと考えています。

いずれにいたしましても、今回の加藤官房長官の発言の真意についてはまた然るべき場で確認し、皇位継承について慎重な議論を進めていきたいと存じます。

それでは、また明日。

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音喜多駿

音喜多駿/おときたしゅん
参議院議員(東京都選挙区) 37歳
1983年東京都北区生まれ。海城中・高校→早稲田大学政治経済学部を卒業後、モエヘネシー・ルイヴィトングループで7年間のビジネス経験を経て、都議会議員に(二期)。地域政党「あたらしい党」前代表。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、政治や都政に関するテレビ出演、著書も多数。3児の父。日本維新の会から公認を受けた参院選にて初当選、参議院議員に。ネットを中心に積極的な情報発信を行い、日本初のブロガー議員として活動中。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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