こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
先週あたりから「安倍総理の体調が悪いのではないか?」という噂が流れていた中、安倍総理が長時間に渡り病院に入ったということで、本日の永田町界隈はバタバタと色々な怪情報が乱れ飛びました。
【速報】
安倍首相はさきほど検査のため都内の病院に入りました。
複数の官邸関係者は「心配するような話ではない」と説明していますが体調不良が囁かれる中での検査となり憶測を呼びそうです。 pic.twitter.com/PwrT7HXJ4c— 日テレNEWS / 日本テレビのニュース・速報 (@news24ntv) August 17, 2020
「最長任期を達成した8月24日以降に安倍総理は退任、麻生副総理を代行にして解散総選挙だ!」
なんて気の早い話も…。
こうした中で、体調不良や「休みを取ること」に対して過度な批判が一部野党議員・有識者から上がっている現状には非常に強い違和感を覚えます。
おいおい、この夏全く国会に出てこない首相を休ませる?国会も出ない、会見もしない、世界的にもコロナ対策への無能さを指摘されてる首相には、遠慮なく辞任頂き、どうぞ終わりなき夏休みを。誰も止めません。>甘利氏、安倍首相を「休ませて」 コロナ対応で疲労蓄積を心配 | https://t.co/rKKRmwBXyf
— 柚木みちよし (@yunoki_m) August 16, 2020
国会を開いていないことに異議はありますし、記者会見も行うべきだと思います。
しかしだからといって、「休むな、休むくらいなら辞任しろ!」というのは行き過ぎた罵倒であり、政敵とは言えライバルに対する敬意が感じられません。
「結果を出してないんだから、休むなんて言語道断!」
という論調がトップに対してまかり通れば、それこそ一般社会にも「休みたいのに(周りの目を気にして)休めない」というブラック企業体質を招くことになります。
当然のことですが、これらの政策論争や政治活動と体調・休暇は切り分けて考えるべきであり、重い責任を背負うトップだからこそ「休むときは休む、楽しむときは楽しむ」という姿を見せていただきたいと思います。
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一方で、「安倍総理は頑張っているんだから」という過剰な忖度もどうかなと思います。
「何で次から次へと日程を入れて総理を休ませないんだ!疲れ切っているのに!」「いくら言っても聞かないんです。本人が休もうとしないんです。先生からも説得して下さい!」私と総理秘書官とのやり取りです。色々なお叱りはあります。しかし側で見る限り総理は間違いなく懸命に取り組んでいます。
— 甘利 明 (@Akira_Amari) August 17, 2020
これが事実だとすれば、安倍総理は焦りからか危険な状態に陥っていることが推察されます。
当然のことながら、昭和のモーレツ時代のように根性論・精神論の世界で「休まないで働くこと」が努力の証として評価される時代ではなく、大事なのは「成果」です。
その成果をあげるためにも休むこと・体調管理はトップの大切な仕事の一つです。
麻生大臣「健康管理も仕事」診察受けた安倍総理に(テレ朝news)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000190975.html
この点では、麻生大臣の述べていることが正しいと思います。
甘利議員は世間からのバッシングから総理をかばおうと、「休まず努力している」ことをあげてしまったのだと思いますが、これはこれでややもすると
「とにかく休みなく頑張ろう。そうすれば努力くらいは評価されるかも…」
という風潮を招くことになりかねません。
側近であればやはり、「頑張っていることのアピール」よりも「成果を出すためにも、休める環境づくり」を進めていただきたいと感じる次第です。
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岡目八目で色々と申し上げましたが、何よりもコロナ対応に予断を許さない状況の中、総理が戦線を離脱するようなことがあれば流石にマイナスの方が遥かに大きいと私は思います。
「つかの間の休息」は明日18日までと報じられておりますが、もう少しまとまった休みをしっかりと取ってもらって、万全な体調とクリアな頭脳で臨時国会の開会・政策論争に臨んでいただくことを期待するものです。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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