こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
臨時国会の開会を巡る駆け引きが大詰めを迎えていますが、なんと自民党から出てきた回答は「10月以降」というもので、驚きとともに落胆しています。
政府・与党、臨時国会は10月以降 早期召集要求応ぜず
https://www.asahi.com/articles/ASN836SB4N83UTFK00K.html
日本維新の会もすでに、7月の段階から臨時国会の開会を政府与党に求めてきました。
国会の低生産性という大きな懸念は否めないものの、特措法改正など待ったなしの課題が山積する現状においては、立法府として責務を果たさないのは国民に対する背信行為になります。
また予備費としてあれだけ物議を醸し出して詰んだ予備費10兆円についても、景況悪化にもかかわらず大きく動き出す気配が感じられず、予算を承認した国会にも責任が問われています。
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安倍政権サイドとしては、なんとしても国会を開きたくないという強い想いがあるのでしょう。
足元では感染拡大やGoToキャンペーンの失策などが続いている状態では、どれだけ知恵を絞って答弁したとしても、国会答弁で防戦を強いられて支持率は低下します。
これまでの安倍政権のパターンであれば、国会開会中はスキャンダルなどが報じられて支持率が低下するものの、閉会中には徐々に支持率が回復するというのが一般的でした。
しかし現在、支持率は政権発足以来最低を記録を記録する調査も出てくるなど、落ち込みが目立ちます。
こうなるとまさに「負のスパイラル」で、国会を頑なに開かない態度は「逃げの姿勢」として見られ、感染症拡大や景況が悪化すればするほど、支持率の低下にも歯止めがかからないのではないでしょうか。
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まさに「行くも地獄、引くも地獄」という状況ですが、苦しい状況でこそ前に踏み出して道を切り開くべきではないでしょうか。
実際にこれまでも安倍政権は「ここぞ!」というところで踏み込み勝負に出て、右往左往する野党を蹴散らして長期政権を築きあげてきました。
しかし今、どうにもその精彩が感じられません。安倍首相はほとんど表に出ることがなくなり、菅官房長官が孤軍奮闘状態。
年初にはスキャンダル追及する一部野党を跳ね返し、強気に答弁をしていた憎たらしい安倍総理の姿が遠い昔のようにすら感じられます…。
このまま縮こまっていたら、本当に安倍政権は終わると思います。
我々はもちろんそれはそれでかまいませんが、国会や施策が停滞したままでレームダックになられてしまっては、不幸になるのは国民・有権者です。
幸いなことに、臨時国会を求めている一部野党サイドも一枚岩ではなく、相変わらず「弱い」野党です。実は臨時国会なんて開かれないだろうとタカをくくり、実際に開いたらまた右往左往するかもしれません。
安倍総理には「向こう傷は問わず」の精神で臨時国会の開会へと踏み出していただき、特措法の改正などいま我が国に必要な施策を議論する場を先導していただきたいと強く望みます。
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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