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一律10万円支給へ、大きな方向転換。官邸の混乱をおさめて「次の手」にうつれるか

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

本日は朝から目まぐるしく大きな展開が続きました。

1人あたり一律10万円支給へ 減収世帯30万円取り下げ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58144470W0A410C2MM8000/
首相、緊急事態宣言 全国に対象拡大と表明
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58155080W0A410C2000000/?n_cid=SNSTW005

一律現金給付も、緊急事態宣言の全国への発令も、政府・官邸が頑として拒んできたものです。

どちらも前進として賛成しますが、後手に回ったという批判の誹りを逃れることはできないでしょう。

現金給付については野党はもちろんのこと、自民党内からも求める声が上がっていたにもかかわらず当初は封殺。

極めてわかりづらい「線引をして一世帯30万円」という政策が大不評を買った挙げ句、友党である公明党から激しい突き上げを食らって実現に至るという有様でした。

これを3月早々の段階で決断していれば、5月には手元に届いていたかもしれません。使う財源は一緒だったわけですから、失った約二ヶ月間はものすごい規模の損失になります。

ここからは「スピード勝負」と誰もが口を揃えているものの、自治体を窓口にするとすれば、30万円パターンよりは遥かに簡素化されたといえ、予算可決(4月末)から支給まで1~2ヶ月はかかるでしょう。

つまり(政府小切手などの手段を本気で使わない限り)最速でも6月以降なわけで、なおさらここで当面の生活を支える「生活福祉資金貸付制度」を拡充する必要があります。


参考過去記事:
最速で「現金」を生活支援として届けよ!マイナンバーを活用し、実質給付になりえるスキームを本気で考える

https://otokitashun.com/blog/daily/22979/

まさにこの図と過去記事が示すことがドンピシャで求められる展開になってきました。

補正予算案は20日に閣議決定され、来週には予算委員会がスタートする予定でしたが、方針転換による組み換え作業により再来週まで日程がずれ込むことになります。

生活福祉資金貸付制度の拡充は同時並行で検討可能なはずですので、ぜひ新たな補正予算案とともに発表・実施していただきたく、引き続き政府・官邸に強く求めて参ります。

緊急事態宣言の全国適用についても、特措法は欠陥だらけであったことを自ら認めたようなものです。

維新は当初から新型インフルエンザ特措法の改正ではなく、新法を制定して事態に当たるべきだと主張して参りましたが、力が及ばなかったことに改めて忸怩たる思いです。

特措法ができる「最後のカード」まで事実上切ってしまった以上、次は補償とセットで実行力(強制力)をもった法律を議論・準備をしておく必要があります。

海外のようなロックダウンにこだわらず、台湾や韓国がやっているように、感染者の行動をGPSアプリなどでトレースできる制度を作るのも一つの手かもしれません。

いずれにしても自由主義者としてはかなり抵抗が強く、できればやりたくないことではありますが…。

これまで自民党も含めて立法府(国会)側の言うことをシャットダウンし、官邸が突出して意思決定をしてきたコロナ対策ですが、今日で一つの潮目が変わりました。

明日以降の展開にも注視しながら、与野党問わず現状に危機感を持つ議員たちと心合わせをし、我々もあらゆる場で政策実現に向けて尽力していきます。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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