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「地域政党」の躍進は、小選挙区制度のバグ?!維新の秘められたポテンシャルとは

日々のこと

すこんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

本日は「維新塾 in Tokyo」第三回講義が行なわれ、私の同級生でもある政治学者・岩田温先生に講義に来てもらいました。

なお念のため申し上げて起きますと、岩田温先生の立場は維新に対して是々非々です。

ソクラテス、アリストテレスから始まり、ハンナ・アーレントやマックス・ウェーバーまで、約1時間の講義に政治哲学のエッセンスが詰まった素晴らしい内容でした。

著作の多い岩田温先生ですが、学生向けに書かれた文章が本になったこちらが特に読みやすく、オススメであります。

さて、政治哲学の話も興味深かった一方、講義の休憩時間に収録したYouTubeにて、「なるほど!」という目からウロコな話もしていただきました。

「維新のダメなところ、期待できるところ」みたいなテーマで話を伺っていったのですが、曰く「地域政党の躍進は、小選挙区制度では想定外のエラーだ」と。

どういうことかといいますと、選挙区で一人しか受からない小選挙区制度においては、一般傾向として二大政党に収斂していくとされており、世界的に見ても実際にその傾向が続いています。

二大政党以外の小政党はごく一部の例外を除いて小選挙区では勝てず、比例制度が併用されていればそこで細々と生き延びていく…というのが学説なわけですね。

ところが維新が地域政党として定着し、首長まで輩出している大阪では、小選挙区でも維新がボコボコ勝てる。

国政全体から見れば小政党に過ぎない勢力が、特定地域では小選挙区でも勝ち抜ける状態を保持しているというのは、世界的に見ても稀な事例ではないかということです。

だからこそ、この「地域からの躍進」スキームを全国展開できれば、現状の「与野党ともにダメ!」という日本の閉塞政治を打破できるポテンシャルを持っているのではないかというのが、岩田先生の見解でした。

いち早く「地域政党」という枠組みに気づいて提唱した浅田均議員や松井市長、そしてそれに素早く呼応した橋下徹氏たちは、やはり政治学的に見ても大きな一石を投じたのだなあと改めて感じたところです。

これが大阪だけのムーブメントに留まらないよう、東京・関東での躍進に向けて努力して参ります。


維新塾 in Tokyo開講のお知らせ(中途入塾歓迎!)
https://tokyo-ishin.jp/ishin-juku-in-tokyo/

本日で折り返し地点を迎えた維新塾 in Tokyoですが、途中入塾歓迎、過去の講義はすべて動画で閲覧することができます。

第4回は1月11日(土)、講師は憲法学者の井上武史先生!ということで、多くの皆さまのご参加をお待ちしております!

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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