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与党を助けているのは、実は万年野党?!「国会という茶番劇」に、国民は飽き飽きしている【書評】

日々のこと

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

先ほど、沖縄から東京に帰ってきました。あっという間の日程でしたが、政治活動に加えて家族の時間も取れたので良かったです。

明日からまた地域周り・調査活動を本格化していきたいと思います。

さて、移動中の飛行機では過日に発売された足立康史代議士の新刊を読了しました。

国会という茶番劇 – 維新が拓く日本の新しい政治 –

ご自身が前書き等で「国会の暴言王というイメージと違った一面を見てほしい(要旨)」と書いている通り、温和な文体(?!)で政策や政局について書かれた、文章は平易ながら骨太な内容です。

特に「守るべきもの」「変えるべきもの」という視点から皇室問題や日本の社会保障を論じ、また「三都物語(福島・大阪・沖縄)」という切り口から日本のあるべき姿を考察していく点は私自身も非常に勉強になりました。

「政局」という点では、本書で繰り返し述べられている重要なポイントが「だらしのない野党が、与党を延命させる手助けをしている」ということ。

離合集散や野合を繰り返している野党は、本音のところでは政権を奪取する気などなく、国民に失望を与え続けており、それが与党を利することになっている…と。

政権を奪取する気がないのかどうかはわかりませんが、確かに今の野党の不甲斐なさ・迷走具合については衆目の一致するところです。

原発ゼロ否定は「合意違反」=国民幹部発言に不快感-枝野立憲代表
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019082300905&g=pol

まさにいま現在も、国民民主党と立憲民主党が会派統一を巡ってバタバタ劇を演じています。

せっかく「あまりにもごちゃごちゃ過ぎてまとまらなかった」民主党が、希望の党という悲劇(喜劇?)を経て、保守系と左派系に概ね分離したというのに、また「先祖返り」することに有権者の失望は増すばかりでしょう。

個人的には、玉木代表率いる国民民主党は穏健な中道改革政党となる可能性があっただけに非常に残念です。

共産党まで含めた「政策一致なき数合わせ」では、大きな敵失がない限り与党に勝てないことは、今回の参院選の結果を見ても明らかです。

「今回の参院選の結果を衆院選に当てはめれば、与党は苦戦する云々」

という分析も散見されましたが、結局「与党を苦戦させられればいい」「そこそこの議席が確保できて、自分たちが延命できれば良い」という姿勢を、有権者に見透かされているのだと思います。

ただ「打倒自民」を叫ぶだけの政権交代狙いは、悪夢の民主党政権によって有権者は懲り懲りしているのです。

だからこそ、独自路線を貫こうとした立憲民主党の当初の姿勢だけは正しかったと思いますが、左旋回した挙げ句れいわ新選組にお株を奪われ、結局は先祖返りをしてしまった野党第一党や枝野代表にも失望を禁じえません。

こうした政治状況下の中で、まだまだ国政では小さな勢力ながら・野党になりきらない「ゆ党(よ党とや党の間)」と揶揄されながら、確実に勢力を伸ばしてきた維新の役割は大きいと改めて痛感するところです。


(写真にキングダムが写り込んでいるのは仕様です)(なんの?)

ぜひ本書の内容とともに、我々の今後の活動にもご注目いただければ幸いです。

それでは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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