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矛盾極まる小池知事の「築地の考え方は変わらない」。一問一答で細かな追及を

日々のこと

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

本日は次女を面倒みながら、来週に迫った一般質問の原稿準備でした。

22日(金)の知事記者会見の見解を見ながら質問を考えているのですが、突っ込んで聞きたい点が沢山出てきますね…。

知事「築地の考え方は変わらず」|NHK 首都圏のニュース
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190222/0025946.html

>そのうえで、記者団から旧築地市場の跡地に再び卸売市場を整備するかどうかを問われた小池知事は「業者の意見をうかがっていく。業者がいないと市場にもならない」と述べ、明言を避けました。

記者会見全文はコチラから読めますが、この後に及んでまだ市場設置への含みを残し、それができないとすれば業者のせい(業者の意向)だと言わんばかりの姿勢です。

記者会見の全文はこちらの「知事の部屋」からも読めます。築地の件は終盤の質疑応答部分。

知事の部屋
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/governor/governor/kishakaiken/2019/02/22.html

最大の矛盾は、まだ市場設置の可能性を残しているのに有償所管換えの予算案を出していること。

市場会計から一般会計に築地跡地を売却すれば、当然のことながら市場用地としては使えなくなることを意味します。そのために所管を換えるわけですからね。

逆に言えば、市場に使う可能性があるというのならば、まだ所管換えせずに市場会計で保持しておく必要があるはずです。

知事は以前の記者会見では、「築地跡地の活用法に一定の方向性が出たので、補正予算案を提出した」という要旨でコメントをしていました。

だから要は、市場のためにはもう使わないことを決めたのですよね??

発言と行動の整合性を取るために、知事は「はい、MICEなどの方向性を有識者会議で決めていただきましたので、もう市場を作ることはありません」とキッパリ答えなければなりません。

そんな簡単なことができないのはなぜか。

キッパリ答えると今度は、知事が都議選前に公約した基本方針の中で「築地に市場機能を残す」「業者が築地に戻れるお手伝いをする」「食のテーマパークをつくる」と言ってきたことに矛盾してしまうからです。

まさに「あちらを立てればこちらが立たず」状態であり、ごまかしにごまかしを重ねてここまできた結果、すっかり小池知事のロジックは破綻してしまいました。

政策が変わるのは、望ましいことではないかもしれませんが、状況によってありえることだと思います。

もっともやってはいけないのは、過ちを過ちと認めず、それを取り繕うためにさらなる過ちを重ねていくことです。

「私たちは判断を誤った」小池百合子都知事に市場移転問題で苦言 たもとを分かった音喜多駿都議が築地再開発の撤回注文(産経新聞)
https://www.sankei.com/politics/news/171208/plt1712080042-n1.html

上記は一昨年12月の本会議質問が記事化されたものです。

本件については、私自身も過ちを重ねてきました。心より申し訳なく思っております。

そしてこの時からずっと指摘してき続けた通りに、知事はいよいよ有償所管換えを決断しました。

「都民のために、自分の考え方を改めた。ご迷惑をおかけしたが、今後はこの方針でいく」

と宣言するなら、このタイミングしかありません。もちろん、批判は出るでしょう。それでも、ごまかしを続けるよりずっと本人にとっても東京都にとっても傷口は浅いはずです。

考えれば考える程、実際に一般質問原稿を書いてみればみるほど、本件は一問一答でなければ小池知事に迫ることは難しいと感じます。

その点、経済港湾委員会で一問一答質疑が実現できたことは本当に良かったと思います。

まずはそれにつながる代表質問・一般質問が行われることを期待し、私も与えられた9分という時間の中で、本件について知事に改めて考えを伺っていきたいと思います。

それででは、また明日。

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音喜多駿

おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)

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