こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
ゴーン氏逮捕の衝撃&ニュースに埋もれがちになってしまったのですが、昨日は都政にも関連する重大発表が行われておりました。
グリコ 液体ミルク、来春販売へ 乳児用 文京区モデルに活用
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201811/CK2018112002000117.html
日本でも製造・販売が解禁される予定となっている「乳児用液体ミルク」について、江崎グリコが来春にも国産初となる液体ミルクの販売開始を目指すと発表。
(初めて「いらすとや」さんのフリー素材を使ってみる…)
これ自体、子育て世帯にとっては非常に嬉しいニュースですが、液体ミルクの活用が特に期待されるのは「災害時・緊急時」です。
そこで早くも文京区が液体ミルク発売と同時に、災害時用の備蓄を開始すると表明しています。
文京区は来春から国内初の乳児用液体ミルクの備蓄を開始します!
江崎グリコ、乳児用液体ミルク 来春にも販売へ TBS NEWS https://t.co/DtB3F9YmuJ— 成澤廣修 (@narisawa0207) 2018年11月19日
「素晴らしい!ぜひ文京区以外の基礎自治体も追随を…」
と思うのですが、ここでポイントとなるのは、これに先駆けて文京区は災害時に赤ちゃんと妊産婦を受け入れる「妊産婦・乳児救護所」というものを設定していることです。
区内にあるすべての避難所で十分に妊産婦・乳児のケアを行うのは現実的に難しいことから、文京区では専門的に妊産婦・乳児を受け入れる救護所を予め指定しています(区内4箇所)。
このため、「災害時には、どの避難所にどれくらい乳児が集まるか?」というのがある程度予測できるため、効率よく液体用ミルクを備蓄できるわけですね。
災害時用液体ミルクを備蓄するに計上する予算は、わずかに260万円。これであれば、議会や区民の理解も得やすく実現可能性が高まります。
また、基礎自治体は乳児検診業務を行っているため、消費期限の近づいた液体ミルクはその際に区民に配布することで、備蓄品も無駄なく活用することができるという優れたスキームになっています。
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よって、他の自治体にもまず「妊産婦・乳児優先の避難所」指定を早急に検討していただき、その後に液体ミルクの備蓄をスタートするという流れが望ましいのではないでしょうか。
そして都ができるもっともシンプルなことは液体ミルクの備蓄にかかる費用、あるいはこうした妊産婦・乳児用の救護所設置運営にかかる費用を助成することです。
これまで乳児用液体ミルクの活用を強く訴えてきた小池知事ですから、当然このような施策はすでに考えていることが想定されますが、私からも改めて予算要望・議会質問などの機会に提案していきたいと思います。
そして純粋に、国産初の液体ミルクがどんな味がするのかも楽しみですね!(やはり海外のは、かなりクセが強いように感じる…)
それでは、また明日。
おときた駿
参議院議員(東京都選挙区) 41歳
1983年東京都北区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ社員を経て、2013年東京都議会議員に(二期)。19年日本維新の会から公認を受けた参院選東京都選挙区で初当選。21年衆院選マニフェストづくりで中心的役割を担う。
三ツ星議員・特別表彰受賞(第201~203国会)
ネットを中心とした積極的な情報発信を行い、ブログを365日更新する通称「ブロガー議員」。ステップファミリーで三児の父。
著書に「ギャル男でもわかる政治の話(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」、「東京都の闇を暴く(新潮社)」
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